名古屋・広隆堂ブログ
名古屋から発信する、少し偏った情報と管理人の徒然なる平凡な日記。乗り物・旅・名古屋の情報・時事ネタ・テレビ・ラジオを中心にあれこれ思うことを書き綴ります!がんばろう、日本!がんばろう、東北!そして、がんばろう、自分。
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
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1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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図書館探検・司書さんの技量をみる
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 私、自称図書館探検家なので、各地の図書館を見学に行きます。
 最近の図書館はどこも非常に立派で蔵書内容も充実しているのですが、どこも資料(書籍)収集の予算が厳しく限られた予算で利用者ニーズに応えられるようにするため、資料の購入には特に慎重になっているようです。こういうところで図書館のプロ・司書さんの目利きが大きくモノを言うのですが、時にはそれがおかしくなっているケースが見られます。特に多いのが雑誌です。

 今年3月に愛知県三河地方某市の図書館で見つけたこの雑誌。毎日お昼前に放送している、皆さんお馴染みの「キューピー3分クッキング」のテキストです。どうしてこれに難癖をつけるのかと言われそうですが、この雑誌には重大な落とし穴があるから、図書館探検家として難癖をつけたくなるのです(右の画像は日本テレビ版の「キューピー3分クッキング」テキスト2012年3月号)。
 実は「キューピー3分クッキング」は2種類あることを存知でしょうか。まずはCBCテレビが制作している「キューピー3分クッキング」。中部・北海道・東北・九州を中心に放送されています。
 そして、もう一つは日本テレビ制作の「キューピー3分クッキング」。こちらは関東・近畿・中国・四国を中心に放送されています。双方にはキューピーのCMが流れる他は、出演者もメニューもバラバラで互換性は一切ありません。
 今回、愛知県某市図書館で収集されていたの雑誌は、地元で見ることのできない日本テレビの「3分クッキング」だったのです。当地では全く用をなさない雑誌、どうして収集しているのか、非常に気になるところです。
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 実は10数年前、当時暮らしていた豊橋市の中央図書館で同様に日本テレビ版を収集していたことから、この時に館員さんに質問したことがあります。
「この雑誌は日本テレビ制作のキューピー3分クッキングのテキストであって、CBC制作のキューピー3分クッキングとは全く異なるのですが、それを知った上で、なぜCBC版ではなく日本テレビ版の収集を始めたのですか?市民に用をなさない雑誌の収集は、税金の無駄じゃないんですか?」
 館員さん3人が顔を合わせて首を傾けます。奥から偉い人が出てきて「俺の仕事に文句あるのか?」って感じで飛び出して来たのですが、事情を説明すると「知らなかった」との返事。
 翌日図書館へ行くと早々と「収集を終了しました」との張り紙がありました。CBC版を手に入れることができなかったようです。実は毎月発行で市販されている日本テレビ版に対して、CBC版は四半期毎の季刊本で更に通信販売で手に入れる方式だったため、図書館側も収集するルートが無かったとみられます。
 実は、東海地方の一部スーパーを中心にCBC版の「キューピー3分クッキング」テキストが売られています。ただ、東海地方の図書館でCBC制作の「キューピー3分クッキング」テキストを収集している図書館が殆どないところ、図書館司書さんに情報が行き届いていないのだと感じるのです(画像はCBC版の「キューピー3分クッキング」2012年4~6月号)。

【余談】

 前半のしゃもじは80年代、後半のピーターラビットは90年代のモノですね。
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テーマ:図書館 - ジャンル:本・雑誌

名古屋市図書館のサービス改善
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 規模は一流でも利用者サービスは三流(あくまで個人見解です)の名古屋市図書館。その利用者サービスについて、来年度より改善されることが明らかになりました、(画像は2012年3月1日中日新聞朝刊市民版より)。

 まず、開館時間を朝9時30分に繰り上げ。既に昨年10月より鶴舞中央図書館では先行実施されていましたが、これを全館に拡大。職員は朝9時には業務を始めているのですから、開館時間を30分程度繰り上げるのは簡単な話です。
 そもそも、なぜ図書館職員は開館時間より1時間以上前にの出勤するのか。それは、新聞や雑誌などの当日入荷した資料を並べる作業と、早朝までに返却ポストに投函された返却図書の処理作業が必要なためです。しかし、図書館は百貨店やホテルの様に、別に完全完璧な状態で利用者を迎える必要は無く、当日発行された新聞・雑誌などの最低限の準備ができれば、返却された大量の図書を書架に戻しながらお客さんを待つ姿勢でいいのです。場合によっては、書架へ戻さない代わりにカウンター前に「返却されたばかりの本」のカートを用意して、そこへドンドン集めて利用者に見せれば、利用者は黙って手に取ることでしょう。利用者の波が落ち着いた頃を見計らって作業を始めればいいわけです。これはビデオレンタル店でも使われる手法であり、図書館でも導入すべきオペレーションです。
 開館時間繰り上げで懸念されるのは、これで夏休みなど学休期間中の自習室座席取り競争はさらに激化しそうだという点です。

 次に土曜日の閉館時間を夜7時に延長。数年前に名古屋市図書館は祝日開館に踏み切る引き換えとして、土曜・日曜日の閉館時間を繰り上げて夕方5時に全館統一しました。特に鶴舞中央図書館を中心に、土曜日の閉館時間繰り上げには利用者の間に不満が多かったようです。夏場は夕方5時でも猛暑ですから、図書館帰りに体調を壊す危険性すらあったわけです。更に名古屋市周辺でも週末でも夕方6時までの開館が一般的ですから、当時の名古屋市の後向き姿勢には私もガッカリしていましたが、これで若干の改善が見込まれます。

 指定管理者制度は志段味図書館で試行実施することが決定。支所館(南陽・富田・山田・楠・徳重)へ拡大する予定。もし行うなら、規模の小さい千種・瑞穂・名東当たりも加えてやってください。

 名古屋市図書館の課題は、職員が貸出・返却作業に忙殺されて、本業であるレファレンス業務がまともにできない点です。最近、「ほんシェルジュ」なる腕章をつけている司書職員を見かけますが、本来の業務ができているとは到底思えません。だから、利用者への応対も横柄になるのです。図書館としての体をなしていないのが窓口の現実です。各地の図書館に導入が進んでいる自動貸出機。名古屋市図書館も、いい加減に自動貸出機を導入すべきだと思います。
 同時に名古屋市は当局が図書館について理解が薄い上に、職員も内向きな権利の主張が多く利用者サービスについての視点が欠落しているのが最大の問題点だと思います。

テーマ:図書館 - ジャンル:本・雑誌

中津川市新図書館問題
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  弊ブログでは過日に新図書館建設を巡り、推進派の市長と反対派市民の間で対立している岐阜県中津川市の模様を「図書館建設に市民が反対する街」というタイトルで5月に取り上げました。本来なら、岐阜県内有数の図書館ができるということで地元の期待が高まりそうなものですが、残念ながら中津川市では全く逆で大反対運動が起きてしまう不思議。建設を推進する市長と反対する市議・市民。どうしてここまで溝が深くなってしまったのか。自称「図書館探検家」として黙っていられなくなり、5月のブログでその背景について考えてみました。
 その後も名古屋に届く断片的な情報を頼りに、その行方を見守っていましたが泥沼化が進むだけでした。ところが、8月に入って新図書館建設問題で進展がありましたので、その経過を含めて再度取り上げます。
 双方の主張として以下のリンクをご紹介します。中津川市新図書館問題を知る参考にして下さい。
中津川市役所・新図書館建設事業
中津川のブログ人
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 8月の時点で9月に行われる市議会で新図書館の建設契約について議案が可決される公算が高いことが判明し、この流れを止めるには市長をリコールする他に方法が無くなってしまったことから、8月末から中津川市の反対する党派を超えた市議を中心に、市民を巻き込んだ署名活動が中津川市内各地で1ヶ月間に渡り行われました(冒頭の画像は中日新聞2011年8月23日朝刊岐阜県版より)。
 中津川市は署名活動への動きが進む7月に突然図書館の名称を「創造情報館」と名称変更するなど、リコール運動への流れを牽制する動きを見せ始めました。
 ところが、署名活動開始直前に興味深い記事が出ました。中津川市が新図書館の建設費及び年間経費の試算を出したというのです。新図書館開館後の年間管理経費は、現在に比べ年間7,300万円増の1億6,300万円になるとのことで、当初の試算のいい加減さに反対派の勢いを付ける結果となりました。中津川市の対応もちぐはぐだったわけです。(画像は中日新聞2011年8月24日朝刊岐阜県版経済面)。
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 一方、新図書館建設を推進する市長側も黙っていませんでした(画像は中日新聞2011年9月13日朝刊・岐阜県版より)。
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 反対派による署名活動で私が疑問を持っていたのは、市会議員会派の主張する「住民の9割が反対」というのは本当なのかという点でした。5月の弊ブログ記事でも指摘しましたが、今年2月に市議会の会派が中津川市全世帯を対象に、新図書館建設計画の賛否を問うアンケートを行いましたが、反対と答えた住民が9割だったものの回収率はわずか22%と低調でした。これでは、新図書館建設に反対するのは市民の2割と見ることもできます。あれから半年、あの市民アンケートの声が本当に中津川市民の意識なのかという統計上の疑問を拭うことができなかったので、今回の署名活動での結果が非常に注目しておりました。

 ところが、この疑問は、その後の報道で打ち消されました(中日新聞2011年9月20日朝刊岐阜県版社会面)。反対派は市内在住の有権者の1/3である23,000人を目標に活動したところ、期間終了まで1週間前の段階で目標を突破してしまったのです。最終的には中津川市の有権者の半数近い32,000人余りの署名が集まり、新図書館建設の反対する人は22%どころじゃなかったことが証明されました。
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 しかし、その署名活動のさなか、9月28日の中津川市議会で新図書館建設の契約についての議案が1票差で可決してしまう事態となりました。議会で可決すれば、仮に市長が交代したとしても既成事実として計画が独り歩きする恐れがあります。おそらく、建設推進派がリコール署名をまとめる前に議会で強行可決してしまおうという魂胆だったのでしょう。地方議会で会派による勢力構造がハッキリしていますが、驚くのは、何でも反対してくれる共産党も賛成しているのは驚きです。(中日新聞9月29日朝刊岐阜県版より)。
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 9月30日、1ヶ月かけて集めてきた32,000人余りの中津川市新図書館建設反対署名が中津川市選挙管理委員会に提出されました。今後、中津川市選挙管理員会による審査が行われ、有権者の1/3を超える署名が認められるとリコールが成立します。
リコール署名といえば、昨年の名古屋市議会リコール署名で名古屋市選挙管理委員会が悪意ある判定を行って、リコール成立を意図的に妨害する行為を行ったことが記憶に新しいのですが、中津川市選挙管理委員会が名古屋市選挙管理員会の様な公平性を欠く判断がなければリコール成立の可能性が高く、住民投票でリコール賛成が過半数を超えると現職の大山市長は失職し、50日以内に出直し市長選を経て最終判断がなされることになります。朝日新聞は名古屋市議会リコール署名の時も良い記事を連発していましたが、今回もリコールの仕組みや選管の情報まで流しているのが興味深いです。(画像は朝日新聞2011年10月1日朝刊岐阜県版より)。
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 図書館建設反対派にとって、今回のリコール署名はまだ序章に過ぎません。仮にリコールが成立しても、出直し市長選に図書館建設反対派候補を擁立する必要がありますし、そして仮に図書館建設反対派市長が誕生しても中津川市議会が新図書館建設計画を可決してしまっていることから、議会対策や建設差し止めによる建設業者等への違約金が発生する可能性が高くなる山あり谷ありの行程です。もし、新図書館建設計画の差し止めができたとしても、その後の市政に大きな遺恨を残しかねません(画像は中日新聞2011年10月1日朝刊岐阜県版より)。
 しかし、それを判断するのは中津川市民です。確かに市民の要望が高いと言われる「市民病院の医師確保」対策に力を入れるのも大切だと思います。都市部だって不足気味の医師。中津川市は市民病院の確保が大変で、相次ぐ休診で高度な医療を地元で受けられなくなり、わざわざ瑞浪や多治見まで通院している方もいると聞きます。自分の暮らす街に何が必要か、それは至急なのかそうでないのか、自分の街ことですから、中津川市民が話し合って最終決断をするべきだと思います。
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 私の中津川市新図書館構想に対する見解は過日の記事で述べた通り、中津川市は1点豪華型の中央図書館を建設するよりも地域別に分館を設けた分散型での図書館整備が向いており、分館の整備により市民の図書館ニーズの高まりを待ってから最後に中央図書館の整備を行った方が良いと思っており、どちらかというと反対の立場にあります(画像は岐阜新聞2011年10月1日朝刊より)。
 しかし、反対派市議・市民の意見に若干の反論があります。まず、建設反対派の代案として「図書館建設するなら学校図書館を整備せよ」という意見がみられます。図書館に限って申しますと、この代案には致命的な弱点があります。それは学校図書館は児童・生徒しか利用できず、一般住民は図書館サービスを享受できない点であり、これは素人でも分かりそうな話です。
 また、署名活動の受任者をされた方のブログに、こんな記述がありました。

>…所詮は図書館ですからね。
>私は、造ったことはいいが、維持管理が出来なくて新しい本がなかなか購入できなくて、
>最後には「古本展示館」になるのではないかと…


 正直、大変残念な発言でした。公共図書館は図書を市民の知的共有財産とするために日々収集を行っているわけであり、蔵書年数の経過により蔵書が古書になるのは当然のことです。古書は利用頻度も下がりますが、希少性が上がるにつれて共有財産としての価値が見出されるのです。この方のブログは今回の新図書館建設問題を考える上で大変迅速かつ正確な情報が多かったのですが、著者が図書館について昔の貸本屋等と混同しているところがあり、その認識について少し疑問があります。
 この問題では推進派・反対派共に共通するのですが、図書館に対する知識や理解が根本的に足らないため、カネがかかる・かからないの話に終始してしまうのが非常に残念です。
 今後も中津川市新図書館問題の行方に注目していきたい思います。

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

名古屋市支所図書館民間委託へ
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 既に各地で行われている図書館の民間委託(指定管理者制度の導入)を名古屋市でもようやく始めようとしています。ところが、名古屋の図書館行政はまたしてもおかしな方向に向かいつつあるので少し取り上げたいと思います。
 名古屋市は昭和区の鶴舞中央図書館を中心に、中区を除く各区と支所のある6地域に合計21の図書館を設置しています。そのうち、北・港・名東の各図書館で既に窓口業務だけを民間に委託し年間900万円のコスト削減していることから、これを支所管内の図書館6館を指定管理化することで人件費などを1館あたり500万円程度のコスト削減を見込んでいるとのこと。支所管内の6館(楠、山田、富田、南陽、志段味、徳重)のうち、平成24年度に3館(志段味・富田・南陽)、25年度に3館(楠・山田・徳重)を民間委託(指定管理者制度の導入)する方針です。
(画像は中日新聞2011年5月22日朝刊より)

 図書館の民間委託する最大の目的は人件費の削減です。既にどこの公共図書館でも正規職員の割合を少なくして、嘱託や臨時職員(アルバイト)を増やすことで経費を下げていく手法を行っていますが、行政の財政不安が深刻になっているため、この嘱託や臨時職員の業務分掌範囲を雇用を含めて民間に委託するというのが今回の民間委託です。しかし、すべてを委託するわけではなく、レファレンスや選書、図書館スタッフのマネジメントなど図書館機能の中核は利益追求が出来ないので公務員の一般職員が担う業務として継続し、民間委託された社員(派遣社員等含む)は窓口業務など一般実務を行という具合で民間職員と公務員の職員とで業務の色分けを行っています。東海地方でも三重県桑名市をきっかけに、常滑市・高山市・松阪市・伊勢市など民間委託の波は広がりを見せています。
 私、自称「図書館探検家」で図書館探訪貴のサイトも運営している関係で、民間委託された公共図書館をいくつか見学に行ったことがあります。その他の印象をで述べますと、良い点は

「民間委託された公共図書館の窓口応対は総じて親切」であること。

 利用者に対するサービスについては接客業のような対応をして下さいます。特に入館者への挨拶の徹底振りはすごいです。
 一方、気になる点は

「利用者より委託者(自治体)の方に神経を遣っている」印象を持つ点です。

 委託者の目(評価)が常に気になるのでしょうが、委託者のルールを厳格に守る傾向にあります。したがって、窓口氏の裁量に委ねられる利用者からのイレギュラーなリクエストについては頑なに拒否反応を示し、利用者サービスについては民間委託前より逆に厳格化され「融通の利かない」図書館になってしまったケースも珍しくありません。
 また、民間委託になったとはいえ、サービスなどの規定は公務員時代のままなので、民間委託となった場合でも開館時間の延長や休館日の変更、貸出冊数の規制緩和などは決裁権を公務員が握っているので期待できません。

 図書館の民間委託については、民間業者・一般職員双方に問題があります。それぞれの立場から見てみましょう。
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 まずは一般職員について。
 5月29日、名古屋市立図書館の一般職員である司書が集まって、名古屋市立図書館の民間委託導入に反対する集会を名古屋市内で開いたそうです。司書からは、
・「(地域の)学校との関係が絶たれ、子供の読書関係に影響する。ボランティアの活動の場を奪う。」
・「地域の特性を生かした図書収集やテーマ企画を蓄積の無い民間業者にはできない」

という意見が飛び出したとのこと。(画像は中日新聞2011年5月30日朝刊市民版より)
 しかし、この主張には異論・反論があります。
 まず、前者について。地域の学校との連携は職員同士でしか成立しないという考え方は、あまりにも閉鎖的な論理です。同じ教育委員会傘下だから連携ができるというのは、単なる癒着です。民間に委ねると機密情報が流出すると考えているのは、公務員に蔓延る優性主義による驕りに過ぎません。現に個人情報をこれまで流出させる失態を犯していたのは公務員が圧倒的に多いじゃないですか。
 後者にもツッコミどころ満載です。名古屋市図書館で「地域の特性を生かした図書収集」のできている図書館ってあるのでしょうか?私が見る限り、唸ることのできるレベルに達している図書館は港・中川・東ぐらいでしょうか。また、今回民間委託対象となっている支所管内の図書館の郷土資料収集は惨憺たる様で、山田・志段味・徳重の各館は地域に関係する図書がほとんど無い(10冊程度)じゃないですか。地域に関係する図書が無いなら、一点豪華主義的なテーマを設定するぐらいの発想があっても良いのですが、それを行ったのは南陽図書館ぐらいじゃないですか。
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 次に民間委託による図書館員雇用問題についてです。公共図書館は図書館法によって「無料の原則」が定められており、営利事業を行うことができません。公共サービスでも利用者負担の原則というものがあります。代表的なのはプールやスポーツセンターなどです。しかし、図書館にはこの原則が適用されません。したがって、民間企業が管理運営を受託した場合、利益を上げるためには人件費を削減するしか方法にはありません。大学図書館に派遣する人材派遣会社の様に時給1200円程度(名古屋地区の場合)で司書資格者を雇い入れることもできません(実態として、公共図書館の非正規職員は時給800~850円程度)ので、人の能力によって左右されるのが図書館業務に削った安い給料で優秀な人材が簡単に集まるか、そして定着してくれるかが重大な問題となります。更に受託してから人材を求人誌で募集して対応するという例もあります。スキルは時間をかければ向上するはずですが、それまでの間は住民への一時的なサービスが低下してしまうことにもなりかねません。民間委託して事業費が下げるという図書館の本来の事業目的を果たす前に、利用者を不安に陥れるようでは本末転倒です。また、そこで働く人も期限付き雇用ではモチベーションを上げることはできないと思います。
 そして、最大の課題は委託契約の期間です。民間会社への委託は単年度契約。委託業者が変われば図書館の職員も総入れ替えとなり、図書館のDNA(伝統・カラー)を継承できない危険性もあります。
 既に市議会で慎重な意見が飛び出したのはいい傾向であると思います。
(画像は中日新聞2011年5月31日朝刊市民版より)

 いろいろ描きました。ここからは私の意見を書きます。私はこの件に関して、名古屋市の方針は拙速であると考えます。「先にやれることがあるやろ!」が正直な気持ちです。ただ、民間委託は時代の流れでもあるので、将来的には全館で導入していかねばならない課題だと思います。そこで、段階的な改善を行ったうえで民間委託への足がかりとしてほしいのです。その具体的内容は以下の通りです。

1.民間委託は支所館ではなく、分館で。
 支所館の蔵書数は3~6万冊と少なく、郡部の図書館にも劣る内容です。これでできるレファレンスは限られていますし、管内で可能なレファレンス機能も限度があります。いったい、1日に何件レファレンスがあるのか、半ば程度問題です。やるならもう少し大きい分館(鶴舞及び支所館以外の図書館)で職員をレファレンス専属、窓口実務は民間と分離すれば、機能が向上するはずです。テストケースとして分館で実績を上げたほうが全市拡大への足がかりとして有効だと思います。
 また、現状の名古屋市図書館職員の窓口業務は貸出返却業務の忙殺されるだけなので、バイト君とさほど変わりません。司書としてのレファレンス業務を依頼できない空気を作ってしまうのは図書館として絶望的な状況であるので、業務分担は緊急課題です。

2.自動貸出機の導入
 現に名古屋市立図書館では本の貸出返却窓口が日常的に混雑しており、図書館員は手続きで精一杯で本来司書が本領を発揮するレファレンスなどできる状況にありません。岐阜市や日進市・桑名市など、近年では自動貸出機を導入し大幅に改善している公共図書館もあります。そもそも、利用者が貸出券を手渡しするのに、もらった職員は入力するや否や、利用者に手渡しせず机に置いて更に引きづるひどい職員が多すぎます。手続きの数が多過ぎるため作業に精一杯なのはわかりますが、こういう職員に利用者サービスなんて意識は毛頭ないのでしょう。名古屋市は利用者の多さを混雑の理由にする酷いケースもあるので、利用者の精神衛生上にも自動貸出機の導入は有効です。

3.やれるところまではやれ!
 正直なところ、名古屋市立図書館の利用者サービスレベルは低いです。ただ、鶴舞中央図書館の2階を中心に優秀な司書職員さんがいるのも存じています。理想を追いかけるのもいいですが、もう少し現実を見てほしい。とても現状がベストとは思えない。

 名古屋市の河村市長は自動車図書館を前市長の方針をそのまま踏襲し、廃止に追い込もうとして市民の大反対から撤回したこともありました。どうも、河村市政はパフォーマンス性の薄い文化事業は「無駄」という烙印を押しつぶしてしまう傾向があります。「文化不毛都市」の図書館行政は暴走が止まりません。
 実は、名古屋市の図書館設置計画は昭和39年の決定をいまだに踏襲する、時代の流れを完全に無視した行政を継続しており、図書館が遠くて利用できない地域が名古屋市内の拠点地域にも存在しています。そのひどい実情報告は、また別項で。

名古屋市、支所図書館を民間委託 来年度導入方針
 名古屋市は、一部の市立図書館の運営を民間事業者に委ねる指定管理者制度の導入に向け、6月議会に条例案を提出する方針を固めた。対象は支所図書館6館で、サービス向上と経費削減をうたう。2012年度の導入を目指すが、人員整理の対象となる労組からは「図書館に民間委託はそぐわない」と反発の声が出ている。
 楠(北区)、志段味(守山区)、徳重(緑区)、富田(中川区)、南陽(港区)、山田(西区)の6館。各館に事務職員1人と司書3人が配置されており、制度導入に伴う人員整理で、1館あたり年間400万~500万円が削減できるという。
 職員の処遇にかかわることから、市側は4月末、労働組合に方針を伝えた。労組側は「運営主体が数年単位で変わることになり、サービスが受け継がれない」と反発。日本図書館協会も「図書館は収益が見込みにくい公共サービスで、自治体が経費を負担すべき事業」と否定的な見解を示している。
 市は制度導入のメリットを「コスト削減だけでなく、開館時間の延長や有料の宅配などのサービス向上が期待できる」と説明する。政令市では横浜や神戸、仙台など6市で導入。愛知県内でも江南市や蒲郡市などで始まっている。
 2012年度に志段味、富田、南陽の3館、13年度に楠、徳重、山田の3館に導入する計画。鶴舞公園(昭和区)にある中央図書館や、中、昭和を除く14区の図書館(分館)は直営を続ける。

引用元:http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110522/CK2011052202000091.html

【参考】
世直し先生 鹿島としあきのブログ
http://ameblo.jp/yonaoshisensei/entry-10899227769.html
名古屋市議会議員東郷てつやブログ
http://sky.ap.teacup.com/togotetsuya/1318.html

テーマ:名古屋 - ジャンル:地域情報

図書館建設に市民が反対する街
 「街に図書館ができる」というと、大概は歓迎されるものです。それも「22万冊の蔵書で県下最大級の図書館にする」というと、図書館好きならワクワクするじゃないですか。しかし、図書館の建設に地元住民から大反対の声が上がってしまう異常事態に陥ってしまった街があるというので、現場を見に行ってきました。
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 名古屋から電車で1時間ほど。岐阜県の南東部・長野県に接する街、中津川市は人口8万人、東濃東部の中核都市です。
 中津川市の中心部を貫く旧中山道中津川宿のど真ん中、栗きんとんの名店「すや」の3軒隣にあるこのスペース。現在は駐車場になっていますが、ここに中津川市が総事業費18億円をかけて図書館を新築し2013年に開館する計画を立ててから、建設の是非を争点に市議会・市議会・中津川市民を巻き込んで大揉めになっています。
 この場所は元はユニー中津川店のあった場所で、1997年にユニーが閉店しアピタとして移転してしまったことから地域再開発の一環として複合ビルを建設しようとしたものの頓挫し、地権者が新図書館用地として誘致しようとすることにしたようで、これに中津川市が乗ってきたということです。「市長が地元の有力者が持っていた土地を買ってやるために建設する事にした」なんて噂も出てきたことから揉めてしまっており、先日の市議選でも新図書館建設推進訴えた市長派候補は反対派の市議候補に主導権を取られた末に複数落選しているとのことです。
 中津川市には既存の市立図書館がすぐ近くにあり、建物がやや古め(昭和54年開館)ではありますが、8万人規模としてもごく標準的なレベルの図書館があります。また、中津川市の財政状況が県内でワースト1とのことで、財政が逼迫している最中にわざわざ新館を建設する必要があるのかという声が挙がってきたわけです。
 しかし、傍から断片的な情報ですが、既に異常事態だと思うのは私だけでしょうか。図書館の建設でここまで揉めている例を私は他に知りません。

 現地を撮影していると、地元の方に声を掛けられました。お話を聞いてみると、
「大山(市長)が●●して、▲▲して、××して…。」
 いきなり際どいお話に仰天しました。アカン、アカン。すみません、もう少しブログに書ける内容でお願いしますね。すると、
「財政状況が県内ワースト1だというのに、図書館を造る余裕は無い。」
「今時、熱心に図書館で勉強する人なんていない。」
「駅前の旧ダイエー跡ビルが空いているから、新規で用地を購入する必要は無い。」
などのご意見がありました。唸る部分もありましたが、公立図書館への理解が少し足りない印象を持ちました。
 今年3月に中津川市議会の会派が独自で市民アンケートをとったところ、9割近い市民が新図書館建設に反対しているというデータも登場しました。回答率が僅か22%ではありますが、この数字は興味深いものがあります。
引用元:中津川のブログ人http://ykasagi.blog.ocn.ne.jp/blog/files/img120.pdf
 更に中津川といえば、あの図書館蔵書検索サイト「カーリル」を作成された方が旧坂下町のご出身だそうで、今回の計画にも中津川市からアドバイザーとして参加依頼を受けていたそうですが、このゴタゴタで降板されたという情報も。

 どうして、ここまで揉めてしまったのでしょうか。

 この異常事態、特に新図書館建設についての反対要因を考察すると、旧市域と旧周辺町村との間に図書館に対する意見の乖離があるように思います。
 旧市域では、お隣の恵那市が一昨年に立派な新図書館(恵那市中央図書館)をオープンしたことから、「恵那市があんな立派な図書館を造ったのなら中津川でも」という、我田引水のような思考で計画を進めたように見える部分もあります(従前より、中津川市は恵那市を下に見る傾向があります)。中津川市立図書館が中央公民館との一体型であるため、独立した新図書館への移行を目指したくなったきっかけかもしれません。でも、行政に図書館に理解があるのなら、旧市時代に旧市域の周辺部である坂本・落合・苗木あたりに分館・分室があってもおかしくなかったはずです。そんな背景を見ても、行政が市民の意見醸成より前に図書館建設を急いだ感があります。既に述べましたが、中津川駅前にある旧ダイエー跡の「にぎわいプラザ」という建物があり、建物の活用法について迷走しているビルがあります。もう少し意見醸成が早ければ、にぎわいプラザに移設という手もあったでしょうが、駅の真ん前という立地の為に駐車場確保が困難であることや、建物が古いために耐震問題などがネックになったかもしれません。しかし、恵那に立派な新図書館ができてしまった以上、中津川市はにぎわいプラザへの移設で市民感情を抑えられるかは疑問です。
 一方、周辺部では旧市域中心部との地域間格差から生まれる反発も見え隠れしています。中津川市は平成の大合併で旧恵那郡の恵北地域(坂下町・川上村・加子母村・付知町・福岡町・蛭川村)と長野県山口村の3町4村と合併しました。今回の図書館建設で反対意見の多い要因には、周辺地域からの利便性の悪さも上げられます。中津川市街地へ直通する交通機関の無い旧市域の阿木地区や旧蛭川村・旧川上村の他、中津川駅前までクルマで1時間近くかかる上に、バス運賃が片道1,000円以上もかかる旧付知町・旧加子母村からの頻繁な利用が難しいことも挙げられます。これらの地域の方は、仮に新図書館が開館しても実質的に日常的かつ積極的な利用する機会は少ないと思われます。
 根本的な問題として、この東濃東部地域の自治体が公立図書館の設置に極めて消極的であったことが挙げられます。平成の市町村合併以前に公立図書館(公民館図書室は含まない)を設置していた自治体は恵那市・中津川市と旧蛭川村のみでした。三重県いなべ市となった旧員弁郡の各町や三重県津市に合併した旧安芸郡の町村など、平成の大合併を前に図書館を設置した自治体もありました。平成の大合併を前に周辺地域として埋没する恐れがあったにもかかわらず、地域振興の一環として図書館設置を見送ったということは、この地域の図書館設置への意識が低かったことが否めない事実だと思われます。

 私はかねがね公立図書館の設置について、「一点豪華主義」にするか「エリア別分散設置」にするかを地域事情を元に選択すべきだと思います。最近の公立図書館でも、東海地方では岡崎市や春日井市など一点豪華主義に走る傾向のある自治体が多いのが実情です。
 平成の市町村合併の終息で表面化していますが、合併はしてみたものの中心部(旧市域)と周辺部との地域格差が拡大する傾向にあります。これは図書館行政でも同じで、周辺部は旧自治体時代と変わらず図書館利用が不便な地域が多々あります。自治体としては合併したものの、地域コミュニティは旧自治体時代を踏襲しているのが実情であり、合理化の名目で一点豪華主義化してしまうのは、新自治体の旧市域住民にはメリットがあっても周辺部住民にとっては何のメリットも無いのです。
 一方、エリア別設置でうまくまとまっている例は東海地方では津市など、ごく僅かに限られています。平成の大合併を行った地域では、このエリア別設置をもっと進めるべきだと思います。現に豊田市や高山市、郡上市・下呂市など、市町村合併によって市域が大幅に増大した自治体のなかには、合併後に旧市域と周辺部との格差是正の一環として、図書館・分館の設置を積極的に行っているところもあります。
 先ほど紹介した恵那市中央図書館も実態は一点豪華主義であって、その恩恵は日常的な利用が可能である旧市域中心部ぐらいであり、周辺部である岩村・明智方面からは日常的な利用は非常に不便なのが現実です。恵那市は分館すらない(旧上矢作町に旧上矢作町時代に造られた公民館図書室がある程度)状況であり、最低でも岩村と明智に分館を造るぐらいすべきだと思います。
 今回の中津川市についても、本当に新図書館にこだわる必要があるかと言われると疑問が残ります。既に述べた通り、市街地まで出てくるだけでも相当な時間と費用を要する地域が多いからです。
 したがって、中津川市全域に濃密な図書館利用機会を提供するのなら、一点豪華主義よりもエリア別分散設置の方が現実的です。既存の中央館と蛭川図書館に加え、以下の地域に図書館分館を設置するのが理想的です(カッコ内は主となるカバーエリア)。
・中央館(旧市域の中津)
・蛭川(旧蛭川村)
・坂本(旧市域の坂本)
・落合(旧市域の落合・神坂と旧山口村馬籠)
・坂下(旧坂下町・旧川上村・旧山口村山口)
・福岡(旧福岡町と旧市域の苗木)
・付知(旧付知町)
・加子母(旧加子母村)
・阿木(旧市域の阿木)

 既に中津川市でも坂下・川上・加子母・付知・福岡・山口の各地区に公民館図書室を設置していますが、公民館図書室の収容能力には限度があり、最低でも独立した分館への昇格が求められます。ただ、費用の問題もありますので、すべてを独立した図書館分館として設置するのは難しいと思われます。そこで、既存2館の他に利用が見込まれる坂下と付知(又は福岡)は分館とし、残りは分室又は公民館図書室として整備する事から始めてみてはどうでしょうか。
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 今回の中津川市新図書館問題について、私は新図書館の建設より先に周辺部の分館整備を行い、市民の図書館利用環境を底上げ整備してから再度検討するという形が良いのではないかと思います。特に地元から県立高校も無くなり、地域の疲弊が目立つ付知川沿いの福岡・付知・加子母エリアの救済は急務だと思います。

 今回の中津川市の騒動は足元を見ていない行政の暴走が目立つ格好になっています。しかし、市議会や市民が図書館建設に反対するという異常事態は、公立図書館の配置について議論に一石を投じる一方、公立図書館への理解が地域というレベルでまだまだ道半ばだと考えさせられる出来事でもありました。
 果たして新図書館は建設されるのでしょうか。中津川市の今後の行方に注目していきたいと思います。

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清須市の図書館構想
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 中日新聞2月22日朝刊愛知県版より

 名古屋の隣町でありながら、愛知県で唯一図書館の無い「市」だった清須市。一応、図書室自体はありましたが、周辺住民が僅かに利用する程度で、周辺自治体との行政サービス格差が深刻なレベルでした。そんな清須市にも、来年夏に図書館が開館することが明らかになりました。もともと、市町村合併で清須市が誕生した頃から、清須市の図書館建設構想自体はあったようですが、ようやく現実のものになりそうです。
 場所は旧春日町のはるひ保健福祉センターを改修して図書館とするそうです。最近は自治体が競って図書館を新築する傾向が強いのですが、清須市は省エネ型図書館となりそうです。ただ、図書館だけが街の北のほうにずれてしまうので、コミュニティバスの再編も含めて更なる検討が必要と思われます。

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図書館広域利用縮小への動き
 図書館の話題を連投します。今回は悪いニュースです。
 自治体の財政難の影響が公立病院など医療分野や福祉の分野に影を落としつつあります。この動きは例外なく図書館にも及ぶようになって来ました。

市外の利用者貸し出し禁止

 茂原市八千代の市立図書館が、4月から貸し出しを市民と市内の在学、在勤者に限ることを決めた。同市周辺の長生郡には公立の図書室はあるが、規模の大きい図書館は同市にしかなく、市外からの利用者からは「地域の現状からぜひ、市外者への貸し出しを継続してほしい」との声が出ている。
 同図書館は1954年に開設され、蔵書数は約12万6千冊。これまでは市内外の居住を問わず、登録して図書館カードをつくれば、本を借りられた。県外の利用者もおり、出張で立ち寄った際にカードをつくったケースもあったという。
 貸し出しを制限する理由について、鎗田文雄館長は「図書の購入費も制限され、職員の削減もある中で、市民サービスを優先したい」と説明する。

引用元:http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000001101190001

 「図書館の本は自分の暮らす自治体の図書館しか借りられない」なんて話は、多くは思い込みや昔話です。隣町の図書館でも本が借りられる、このサービスを「広域利用制度」といい、東海地方の図書館でも随分普及している制度です。
 本の予約や購入リクエストができないなどの制約はありますが、本が借りられるというサービスは大変ありがたいものです。ところが、今回の千葉県の公立図書館のように、財政難などを理由として広域利用制度の廃止するケースは今後波及する可能性があります。
 この図書館の利用実態を詳細まで調べたわけではありませんが、多くの市町村立図書館の場合、他の自治体在住者が登録する比率は多くても2割弱で、貸出にまで至る数は更に少なくなりますから、他の自治体住民により地元住民が貸出サービスで弊害を受ける(=本が常に貸出中で借りられず予約が必要)ということは極めて稀です。
 私、「東海地方の図書館探訪」というサイトの作成を行って(最近は開店休業中)おり、東海地方の図書館のサービス比較を行っているのですが、図書館利用者登録で地元以外の住民で半数以上を占めたのは、愛知県の旧美和町(現あま市)の図書館が東海地方で唯一でした(現在は合併により半数以下になっていますが、依然高い数値をキープしています)。ただ、美和町図書館の書架がスカスカだったわけではなく、逆に懐の広い図書館であると評価しています。
 茂原市郊外の市町村の図書館整備が遅れていることを指摘するのも大切でしょうが、周辺地域からの往来も多い拠点都市の図書館でこのようなサービス縮小が行われるのは非常に残念です。悪しき前例とならないよう願うばかりです。こんな行為も地域の絆を断ち切る遠因となりかねないのです。

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各務原市の「本の街」構想
 素晴らしい構想が動き出しました。岐阜県各務原市が図書館事業の大幅な拡充を中心に「本」をテーマとした街づくり構想を明らかにしました。そもそも、ある程度インフラが整備された街なら、そろそろ生涯学習など住民の福祉増進に重点を置く時期に来ているかと思います。特にベットタウンなど郊外都市は尚更です。都市への人口回帰が顕著になっており、その引き留め策としても有効です。ただ、この事業はハッキリ言って金食い虫です。したがって、財政難などを理由に踏み出せない自治体が少なくありません。しかし、今回の各務原市の試みは勇気ある一歩として注目してよいかと思います。
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1月7日岐阜新聞朝刊より

 本を中心とした街づくりとなれば、その核となるのは図書館です。各務原市中央図書館は、現在でも岐阜県内でも十分にレベルの高い図書館ですが、これをリニューアルするとのことで、更なるレベルアップが期待されます。また、鵜沼地区にある児童書中心の「もりの本屋さん」も増築・拡充されるとのこと。各務原市は他に分館1つと合併した旧川島町から継承する「川島ほんの家」もあります。各務原市の図書館は貸出資格規制も無く、他の自治体在住者でも本の貸し出しサービスを受けることができます。更に駅からも近いことから、鉄道の延長線上にある岐阜市や美濃加茂市・犬山市あたりからの鉄道利用者も通勤・通学ついでに寄り道するなどの利用も十分想定できます。

 本来、郊外都市、特に拠点都市への通過点に当たる地域の図書館は、通過するだけの人に街へ寄ってもらうための施策を考える必要があるのですが、どうしても住民のことしか考えない近視眼的姿勢になりがちで、本来発揮すべき機能や魅力を十分に発揮できず、他の自治体住民から見れば「都市化したけど閉鎖的な街」などのマイナスイメージを与えかねないわけです。県及び市町村立図書館は、その街の公共サービスが最も身近に映る場所であり、「図書館は街を映す鏡になっている」と言っても過言じゃない時代です。

 本の街・図書館の街として生涯教育レベルの高い街として地域起こしを進めて欲しいと思います。各務原市、期待しています。
 

各務原市は4月から本を中心とした町づくり事業「本の街 かかみがはら」を始める。2011年度の一般会計予算案に事業費約3億円を盛り込み、大規模な古本市の開催なども計画。将来は古本の町として有名な英国の田舎町ヘイ・オン・ワイと並ぶ「本の街」を目指すという。
 森真市長が6日の年頭記者会見で明らかにした。市によると、新年度は既存の事業を含めて計46事業を計画している。開館20年目を迎える市立中央図書館を全面改装し、事業拠点として、利便性の向上を図るほか、幼児・児童向け図書を集めた施設「もりの本やさん」を増築する。絵本などを新たに5千冊程度増やし、三世代交流スペースも設ける方針だ。
 市内の小中学校での全校一斉読書や、幼児・児童向けに歌などを織り交ぜた「絵本ライブ」、英語絵本の読み聞かせ、文学講座など本と触れ合う機会を増やす事業も考えているという。
 そのほか、春と秋の年2回、市民公園周辺で大規模な古本市を計画する。昨年11月に市が試験的に開いた古本市には、市内外から約3千人が来場した。市の担当者は「市民が古本を持ち寄る『一箱古本市』のような青空市をイメージしている」と話す。
 市は本を中心とした町づくりのモデルとして、英国ウェールズ地方のヘイ・オン・ワイを挙げる。人口は約1500人だが、1960年代から、古本を核とした町づくりを進め、現在は年間約50万人が古本などを目当てに訪れるという。
 森市長は「ヘイ・オン・ワイはロンドンから約3時間かかるが、各務原市は名古屋から約1時間だ」と述べ、来訪者の増加にも期待する。

引用元:http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000001101070002

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