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名古屋・広隆堂ブログ
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
FC2ブログへようこそ!
1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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名古屋市交通局不祥事ファイル2013年1月号
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 中日新聞を読んでいますと、週に2回は絶対に載っている名古屋市交通局がらみの事故・トラブル・不祥事ネタ。既に「不祥事の総合デパート」になっている名古屋市交通局。そのなかでも特に重大なものやメディアが大きく取り上げた案件について、弊ブログでは毎月1回まとめて見る企画を初めてみることにしました。今回はその第1弾です。
 1月10日、名東区平和が丘で走行中の名古屋駅発猪高車庫行き市バスが対向車線に飛び出し、走行中及び停車中のクルマに次々と衝突する事故を起こしました。バスの乗客12名にケガはなかったそうです(画像は2013年1月11日中日新聞朝刊より)。
 現場は片側1車線の緩やかな下り坂で、猪高車庫バス停の手前50mほどから対向車線にはみ出し、対向車線の車と衝突。更に停車していたクルマに正面衝突。偶然バスに乗っていた別の交通局職員が運転席でぐったりしていた運転士を発見し、ブレーキをかけて停車したそうです。運転士は警察の調べに「意識が朦朧としていた」と話したそうです。また、昨年5月と10月の健康診断で異常はなかったそうです。
 ここはスーパーとハローワーク(職業安定所)が道路挟んだ両サイドにあって普段から交通量が多く、特にハローワーク駐車場待ちのクルマが慢性的に行列をなしている場所です。もし、バスに職員がいなかったら、下り坂を暴走し続け大惨事になりかねない事例だけに、背筋が寒くなる重大事故です。

 これは交通局に限りませんが、人件費圧縮の影響でバス運転士の労働環境は厳しくなっていると聞きます。しかし、人命を預かっているのですから、運転士の脳や心臓など精密な健康診断の徹底を交通事業者には願いたいところです。

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交通事業者による補助金不正受給・その後
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 弊ブログで以前取り上げた、岐阜県御嵩町で発生した同県多治見市のタクシー会社によるコミュニティバスの運行委託料不正受給問題。御嵩町とタクシー会社の交渉が決裂し、法廷で争われるところまでは弊ブログで取り上げましたが、その後の動きについてまとめておきます。

↓概要については当時の弊ブログ記事をご覧ください。↓
http://kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-1125.html

 結論から言いますと、タクシー会社は受給したコミュニティバスの運行委託料を全額返還。その上で、御嵩町が未払いのままだった2011年度の委託料の債権を放棄することで和解したそうです(画像は2012年11月1日岐阜新聞朝刊より)。
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 この話題、岐阜県内で注目されていたのか、岐阜県内向けの新聞各紙で取り上げられていました(画像は2012年11月1日中日新聞朝刊岐阜県版より)。
 しかし、笑えるのはタクシー会社社長の弁明。「認識が甘かった」「不適切な対応でご迷惑をかけ、お詫びする。信頼回復につとめるとともに関係社員の処分を行う」。2012年11月1日朝日新聞朝刊岐阜県向け紙面によると、「心からおわびする。自治体のバスの運行引き受けは増やしていきたい分野で、信頼関係を失うことは続けられない」。
 この社長、訴訟に入る前には御嵩町や岐阜県からの公費不正受給を棚に上げて「(バスの)燃料代だけでも払ってくれ」と平然と言っていたのですからね。どう考えたって、受給条件を満たしていないのに偽装したタクシー会社に非があるのは明らかだったのに、この無神経ぶり。処分されなアカンのは社長、アンタじゃないのかな。
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 今回の件で提訴から4ヶ月でスピード和解となったのはタクシー会社の認識に明らかな誤りがあり、訴訟で勝ち目が無いと判断したのでしょう。これはタクシー会社に限らず、その親会社のバス会社を含めた経営陣が地域一番企業としての「殿様商売」状態であり、「役所でも最後までゴネたら折れるはず」と前近代的な認識のままであったことを明確にしました。
 少なくとも、タクシー会社は御嵩町役場からの信頼を失ったことでしょう。ちなみに、このタクシー会社及びその親会社のバス会社は、事業エリアの岐阜県東濃地方でも瑞浪市と恵那市の南部でコミュニティバス受託を失い、本社のある多治見市でも古虎渓駅発着のコミュニティバスを他社に取られています。したがって、コミュニティバスの受託も本当に推進事業だったのか疑問を感じます(画像は2012年11月1日毎日新聞朝刊「岐阜」より)。
 しかし、こんな騒動が巻き起こっているなか、このタクシー会社に運行を委託して10月からコミュニティタクシーを走らせてしまった同じ東濃地方の土岐市役所の無神経ぶりには、甚だ疑問を感じます。その内情については指摘も出ているようですので、機会がありましたら取り上げてみたいと思います。

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名古屋市営バス・2012秋の不祥事祭り2
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 不祥事のデパートと化している名古屋市交通局で、またしても「ありえない」レベルの不祥事が発生しました。以前、乗客にキレて乗務拒否してバスを置いて逃げてしまった名古屋市営バスの運転士がいましたが、今度は乗客を恐怖のどん底に陥れた運転士がいたとのことです(画像は2012年11月29日毎日新聞朝刊より)。
 11月8日の夕方16:50発の名駅25系統豊公橋経由の名古屋駅行きバスで、名古屋駅で乗客約10人を乗せて発車。ところが、発車直後から急な車線変更や急発進・急加速などの乱暴運転を次の鷹場町バス停まで6分間繰り返し、この間に運転士から「ふざけるな」「やめてやる」の言う乱暴な言葉を発し続け、マイクを通じて車内に聞こえていたとのこと。異常を察したのか、恐怖を感じたのか、乗客は三つ目の中島町バス停までに、ほとんどの客が下車してしまったとのこと。乗客4人から同じ内容の苦情が相次ぎ、事件が発覚したとのことです。更に運転士の在籍する稲西営業所は、苦情を受けながらも運転士との連絡を取らず、バスの運転を続行させていたそうです。

 営業所帰着後に事情聴取したところ、出発前に乗客の一人からキツイ調子で行き先を聞かれ、感情が高ぶったとのこと。これらに対して本庁の弁明では「代替の運転士を停留所の先回りさせたが間に合わず、結果的に終点まで運転を継続させてしまった」とのことで、今後運転士の処分を検討しているとのことです。運転士は28歳、勤務2年目の嘱託運転士だそうです。
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 なんか、呆れてモノが言えないレベルですよね。むしろ、その精神状態で良く交通事故が起きなかったものだと感心するばかり。バスの運転士って、慢性的に不足していると聞きます。でも、公営交通事業者では、安定した身分と報酬を求めて嘱託でも良いからと民営バス会社から移籍する運転士さんが多いと聞きます。しかし、その実態はお客さん応対もろくにできない、バスの運転しかできない運転士さんが多いようです。交通局はどんな人選をしているんでしょうね(画像は2012年11月30日朝日新聞朝刊より)。
 以前より気になるのは、同じ交通局でも営業所ごとで運転士のカラーに差が出るのでしょうか。私の住む地域では猪高・御器所・浄心の各営業所のドライバーのバスを利用するのですが、猪高は大人しくソフトな対応の運転士が多い半面、御器所・浄心のドライバーのクセの強さや運転の荒さは気になります。特に浄心は三重交通の委託になってから、名古屋の道路事情に疎いドライバーの多さに驚かされます。また、中川・稲西のドライバーの運転の荒さに閉口することもしばしば。交通局の問題点が見えるような気がします。
 ところで今回の報道、毎日新聞が先行報道し、朝日新聞・読売新聞が翌日に報道しましたが、中日新聞は完全スルーでした。ホント、中日新聞は交通ネタとなると出遅れやスルーが目立ちます。記者がこの分野に弱いのでしょうね。
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 更に驚いたのは、11月30日にメ~テレ「ドデスカ!」がこの問題を取り上げ、名古屋市交通局に取材したところ、交通局は「(今後は運転士の採用について)心の強さを重視する」という、的外れも甚だしいトンデモ回答をメ~テレによこしたそうで、朝から大爆笑させて頂きました。
 どうも、交通局は経営側・事務方と現場で意識の乖離が表面化しているようです。莫大な累積赤字を解消するために進められた経営健全化計画で市バス部門は2006年(平成18年)度以来黒字を達成、地下鉄も2008年(平成20年)度に27年ぶりの黒字を達成させた名古屋市交通局。しかし、それは人件費削減や運転本数削減という、現場職員や利用者の犠牲の上に成り立った黒字であって、根本的な問題である利用者の増加は進んでおらず、本質的な経営健全化にはまだ達していない状況です。
 現場を知らない本庁の事務方が現場に相当なプレッシャーが掛かっているようで、それが運転士にもモチベーション下がることばかりの施策や指示がなされると、ストレスも自然と貯まっているのかもしれません。しかし、お客さんの前ではそれを殺してでも接客に尽くす、これこそプロの対応です。そこに正社員、正職員、嘱託社員、契約社員の差はありません。お客から見ればどの人も同じバスの運転士です。感情を露わにして、お客さんに恐怖を与えているようではバス運転士失格です。
 交通局がこんな採用方針では、今後も名古屋市交通局からネタを提供してもらえそうな気がしました。

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名古屋市営バス・2012秋の不祥事祭り1
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 中日新聞市民版を読んでいると、毎週1~2回程度は必ず載っている市バスの事故報道。いまや、不祥事のデパートと化している名古屋市交通局で、またしても「ありえない」レベルの不祥事が発生しました。バス車内で運転士が座席で寝ていた女性客に気づかないまま名古屋市内を走った揚句、車庫で2時間半も閉じ込めていたという内容です(画像は2012年11月13日中日新聞夕刊より)。
 11月12日、名古屋市営バス金山25号系統の金山22:32発野跡駅行きに、金山駅から乗車した女性客が乗車。後から3番目の座席に座ると眠りこんだそうです。バスは23:08頃に野跡駅到着。しかし、ここで運転士は車内点検をせぬまま、眠り込んだ女性客を乗せたまま23:15に野跡駅発港区役所行きとして発車。夜遅いこともあり乗客ゼロのまま23:32頃に港区役所到着。ここでも運転士が車内点検をせぬまま、今度は回送車両として中川車庫まで回送として発車、23:50頃に中川車庫に到着。しかし、ここでも車内点検をせぬまま運転士は女性客を車内に残したまま引き揚げてしまった模様です。
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 その後、女性客が真っ暗なバス車内で目覚め、13日深夜2:20頃に中川車庫に到着した別のバス(おそらく深夜2系統地下鉄高畑行きの回送便と思われます)が到着し、中川車庫の運行管理者が点検をしているとバスの中から窓ガラスを叩く女性を発見し、閉じ込め事故が発覚したわけです(画像は2012年11月13日朝日新聞朝刊より)。
 びっくりしたでしょうね。目が覚めたら見たことも無い場所。更に真っ暗なバスの中で一人きり。パニックに陥ったことでしょう。携帯で110番通報する手もあったでしょうが、そうすればもっと大事に発展したかもしれません。 

 今回の事故では、運転士が終着点でバス車内を巡回し、「乗客が残っていないか」「忘れ物が無いか」を点検する路線バス運転士として極めて基礎的な点検行為を怠るという、絶望的なミスに起因しています。
 運転士は56歳。おそらく正職員の運転士でベテランと思われます。ひょっとすると新人を育成する「指導運転士」かもしれません。きっと、本業については頭に無く、早く家に帰ることしか考えていなかったのでしょう。バス運転士として最低限の義務行為すら果たせない運転士が、平然と名古屋の街でバスを走らせているのです。
 女性客は交通局側による送迎を拒否し、タクシーで去ったそうです。きっと、名古屋市交通局に対して極度の不信感を抱いたのでしょう。
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 名古屋市交通局では昨年1月20日に猪高営業所の運転士が女性客を乗せたまま閉じ込めてしまい、乗客が車内から110番通報して発覚する事件がありました。また、今回の事故を起こした中川営業所では、今年6月28日に乗客に腹を立てた運転士が常務を放棄する前代未聞の事件もありました。
 交通局の弁明は「車内の点検を改めて徹底する」とのこと。当たり前のことをしていれば、このような低レベルな事故など起きないのです。いかに交通局内の士気が低く、事務方と現場との乖離が顕著であることを感じます(画像は2012年11月13日毎日新聞朝刊より)。

 最後に、もし「バス車内に閉じ込められてしまったら」の話。最近のバスは窓が換気用の小窓しか開かない車両、更には窓が開かないタイプの車両も増えているので、窓から脱出というのは難しくなっています。
 その時は、携帯で110番通報する、窓を叩いて近くの人に呼び掛けるなどが効果的ですが、バス車両には「非常扉」というものがあって、それを用いて脱出する方法もあります。バス車両の右側、後から2~3番目あたりに付いています。カバーに開ける方法が書いてありますので、それに従うと簡単に開けることができ、車外に脱出することができます。
 本来は車両火災やバスジャックなど、本当の非常時にしか使用しない装置ですが、このような事故に巻き込まれた場合には、そんな脱出方法もあります。まぁ、そのお世話になることが無いようにしたいものですが、このような知識も持ち合わせておいた方が良さそうですね。

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多治見市「上限運賃200円バス」社会実験
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 バスの社会実験に積極的で、これまでも何度も社会実験を実施している岐阜県多治見市が、またしても新しいバスの社会実験を始めていますので今回はその模様を弊ブログでも取り上げます(画像は2012年10月27日毎日新聞岐阜県版より)。
 その内容は、11月から来年1月末まで(12月29日~1月3日を除く)の平日10時~16時に、JR多治見駅を発着する市内の路線バス7路線について、運賃を上限200円(小児100円)とするもので、公共交通機関の利用促進と二酸化炭素の排出削減の効果を調べるのが狙い。
 社会実験は多治見市が東濃鉄道にバス運行を委託し、国の先導的都市環境形成促進事業費という長ったらしい名称の補助制度を利用して、事業費1,100万円のうち半額を市が負担し行うとのこと。利用客数が現在の1.4倍になれば、社会実験での運賃値引き分を運賃収入で賄えるそうですが、利用者は増えるのでしょうか? 実施前と実施期間中の収益や利用者数を調査し、岐阜新聞の報道によれば多治見市では全路線での平日昼間の運賃引き下げ実施に向けて検討するとのことです。
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 対象となる路線は、1.北丘団地―県病院―多治見駅 2.旭ヶ丘団地・明和団地―多治見駅 3.高田・小名田―多治見駅 4.ホワイトタウン―多治見駅 5.市之倉ハイランド―多治見駅 6.旭ヶ丘団地―緑台団地―多治見駅北口 7.桜ヶ丘ハイツ―多治見駅北口の7路線。
 最高420円の運賃が200円と52%もの割引となる区間もあります。原則、多治見市内での乗降に限られるものの、可児市の桜ヶ丘1丁目バス停でも適用されます。あの辺りは市境が団地の真ん中を走っている都合上、仕方ないですよね。

 今回のポイントは、
1.運賃の値下げ(最高420円が200円と52%もの割引)。
2.利用時間は、多治見駅前及び北口の発着時間が基準。
3.現金に限らず回数券での運賃支払いも可能。
 特に評価すべき点は2です。運行途中で通常運賃時間帯と昼間割引時間帯を跨ぐ場合、バスの遅れにより運賃が変わってしまうようでは利用者に不利ですから、あらかじめ「このバス便は全区間で昼間割引運賃適用」と決めてしまえば、利用者も時計を気にすること無く利用できるわけです。しかも、基準をターミナルの発着時間に設定することによって、時間を多少前後しても割引の適用を受けられるようにしたのは、利用促進策としてポイントの高いところだと思います。
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 一方、多治見駅前から桜ヶ丘経由で可児駅前へ行く緑ヶ丘線と、多治見市南東部の笠原町や滝呂台へ向かうバス路線は、同じ多治見市内でも今回の社会実験の対象からは除外されています。それは、これらのバス路線が国や県から補助金を受けている路線であるためです(画像は2012年10月27日中日新聞東濃版より)。
 その理由は、これらバス路線が補助金を赤字を補填されることで運行がなされているためです。今回の社会実験で更に赤字が増大した場合、国や県は多治見市の社会実験による損害を一方的に負わねばなりません。その原資は税金です。それを他県民や多治見市以外の岐阜県民が負担するのは、公費投入の公平性に反します。また、補助金を受けている補助金交付路線とそれを受けない直営路線が同一経路で重複している場合、一方が昼間運賃適用で他方が昼間運賃不適用では、利用者数にも影響し社会実験の効果が半減するだけでなく、運賃制度のややこしさから利用者とバス運転士の間にトラブルが発生し、逆にバス離れを引き起こす原因にもなりかねません。
 更に国や県と協議していると調整に時間がかかり、いつになっても社会実験が始められない上に、多治見市が負担する費用が増大してしまう可能性が高いため、補助金交付路線とそれと経路が重複する直営バス路線を対象から除外し、東濃鉄道が補助金を受けていない直営バス路線に限定したものと思われます。
 今回興味深いのは、多治見市北部の路線で唯一除外対象になった緑ヶ丘線です。この路線は他のバス路線と異なり、多治見市街地をコの字型に大回りして多治見駅へ向かうため、このバス路線の主たる多治見市民の利用者は多治見駅では無く多治見市街地であると見込んでいるのと、運転本数が3往復6本のみで重複する桜ヶ丘方面のバス路線に比べ運転本数が明らかに少ないため、目立った影響は出ないと見ているのでしょう。
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 ここ10年程で、路線バスにおける運賃についての取り組みが行われています。
・ターミナルからの初乗り100円運賃
 この辺りでは、豊鉄バスと遠州鉄道が導入しています。1km以内を利用する超近距離利用者を狙ったサービスですが、利用者数はごくわずかです。
・上限運賃制度の導入
 この辺りでは名鉄バスと遠州鉄道が導入しています。しかし、名鉄バス(800円)は適用区間が東岡崎~足助などごく僅か。遠州鉄道(630円)は賃率が低く、浜松駅を起点とすると天竜浜名湖鉄道や天竜川を越えないと恩恵が受けられないため、意外とメリットは低い。
 実は東濃鉄道は、これを両方導入している稀有な交通事業者です。しかも、東濃鉄道の上限運賃は500円と遠州鉄道よりも低くなっています。多治見駅~駄知や瑞浪駅~明智駅など実用的な区間が多く、恩恵を受けている利用者が多いのが最大の特徴です。
 しかし、バスが最も得意とする中距離利用者の運賃についての取り組みは、収益を自ら否定するものとしてタブー視されていましたが、バス利用者数の減少に歯止めがかからない状況では、最後のカードとして切らねばならない状況に追い込まれているバス事業者も多く、今回は多治見市と東濃鉄道がタッグを組んで中距離利用者の確保とともに市内交通の活性化を模索する、大変興味深い社会実験となっています(画像は2012年10月30日岐阜新聞東濃地域より)。
 ただ、私が多治見市と東濃鉄道双方に指摘したいのは、多治見駅北口から中央道多治見インター近くの金岡町4丁目までの間に停留所を置かないのか。20年来の疑問です。どうして、スーパーや店舗の多い市街地を平気で通過するのか。バス停の設置がコミュニティバスにできて、路線バスにできないのはなぜか。多治見駅前の集客能力の弱さも気になりますが、少なくともこの無策ぶりを放置している限りは、バス利用者の利用促進にはつながらないと思います。

 同一自治体内での路線バス上限運賃制度の導入は、近頃では京都府京丹後市や長野県木曽町の導入例が知られます。京丹後市では最大1,150円が200円、木曽町では1,400円が200円と大幅に減額され、京丹後市では利用者数が上限運賃制度実施前に比べ2倍となり、運賃収入も増えたという報道がなされています。
 ただ、これらの例は行政サービスの地域格差是正や過疎対策という色合いが強いのが特徴です。平成の市町村合併によって、自治体としてのエリアが大幅に拡大したため、中心地域と周辺部との間に格差が生じているものの、その是正が難しいことから、その代替手段として新自治体の中心部へのアクセスを向上させるためにバスを走らせたという性格が強いわけです。そのため、自治体の負担は相当重いものとなっています。
 一方、多治見市は人口も多く(約11万人)、路線バスの運行距離も10㎞以内で収まりますから、200円バスでも収益性は良く、バス会社への補填負担も京丹後市や木曽町に比べたら数段安く抑えられるはずです。ただ、人口が多いため、いかに市民に周知できるかが結果を左右する大きな課題となるわけです。
 今回の社会実験に置いて、Web上では
>「多治見市は平日昼間だけとは、本当に実験目的だけのような感じがしますね。
>あまり本気度は伝わってこないのは確か」

などの批判的な見解もありました。しかし、多治見市が全域で終日行うためには、朝夕の通勤通学客の分まで補てんせねばなりませんから1,100万円では到底足らず、この数倍の予算が必要になるでしょうし、国や県との調整も必要になるので、社会実験開始までに相当な時間が必要になります。京丹後市でも市全域に拡大したのも開始2年目に入ってからです。試行期間があるのは何も問題ありません。いかに、このような見解が無知で無責任な言い逃げであり、あまりに不見識過ぎです。
 少ない資源・限られた範疇でいかに最大限の実験成果を出そうとしているかという、多治見市の社会実験に賭ける意気込みは評価すべきです。さて、どんな結果が出るのでしょうか。

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岐阜バスの夏、縮小の夏
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 何か、蚊取り線香のキャッチコピーみたいですが、岐阜バスは今年の秋に大幅な縮小が行われるようです。過日に弊ブログではICカード「ayuka」世紀の大改悪の模様をお届けしましたが、
【参考】弊ブログ・ayucaに何が起こったか
kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-957.html
 今年3月決算では辛うじて黒字を確保したようです(2012年6月22日中日新聞朝刊岐阜県版より)。しかし、世紀の大改悪を経て経常利益が5倍になっても、営業収益が2%どまりであるのは非常に気になります。合理化の影響が大きく、輸送人員の増減については非常に気がかりなところで、次回、次々回の決算でどこまで変動するかは注目です。
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 また、9月末で山県市でもバス路線の廃止が決定した模様です(画像は2012年8月8日岐阜新聞朝刊県内版より)。この路線は岐阜市中心部と山県市旧伊自良村エリアを結ぶ路線で、利用者の減少からJR岐阜駅前までの直通運行から、岐阜大学病院での乗り継ぎ利用に切り替えて路線の運営環境を整えて再編成されましたが、利用者が伸び悩んでしまったようです。
 私も現地を見に行き地元の人の話を聴いたのですが、岐阜駅前から「乗り継ぎ可能」と表示された便に乗るも岐阜市内の渋滞で到着が遅れ、接続するはずのバスが乗り換え客を完全無視し岐阜大学病院を利用者ゼロで発車するトラブルが幾度もあったようで、バスに頼る利用者の信頼を失っていたようです。
 また、WEBの情報では関市や美濃市でもバス路線の廃止が行われる模様で、岐阜バス直営による営業範囲は大幅に縮小します。
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 9月末には岐阜バスは郡上から高速バスを除いて撤退します(この件については弊ブログで取り上げましたので詳細はそちらをご覧ください)。
【参考】弊ブログ・岐阜バス郡上地区から撤退へ
http://kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-998.html
 後継事業者は既に決定しており(画像は2012年4月6日岐阜新聞朝刊県内版より)、着々と準備は進められているようです。今回、岐阜バスの縮小は規模や影響を受けるエリアも大きいため、岐阜県における公共交通の歴史に大きな転換期となりそうです。

テーマ:岐阜県 - ジャンル:地域情報

交通事業者による補助金不正受給2
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 地域住民の足を守るコミュニティバス事業を運営・継続させるための行政からの補助金を、運行していた交通事業者が不正受給していたことが判明した岐阜県御嵩町。弊ブログでも過日にその模様をお届けしましたが、

交通事業者による補助金不正受給
http://kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-1125.htmlの事件の続報 その後の情報が入りましたので、今回はその内容をお届けします。

 岐阜県御嵩町が同県多治見市のタクシー会社に運行委託していたコミュニティバス事業で、タクシー会社がバス運転士を失業者3人を新規雇用する条件を守らず、岐阜県から2009~10年度の2年間で1,848万円を不正受給した問題で、御嵩町はこれまでの受給分と加算金を合わせた2,120万円の弁済をタクシー会社へ請求するも折り合いがつかなかったため、御嵩町がタクシー会社を提訴しました(画像は2012年7月20日岐阜新聞朝刊より)。これで問題は遂に本格的な法廷闘争となりました。
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 そして、御嵩町は多治見市のタクシー会社との契約を打ち切り、名古屋市のバス会社に事業者を変更してコミュニティバスの運行を継続することが分かりました(画像は2012年7月28日岐阜新聞朝刊より)。また、御嵩町内で走らせていた別のコミュニティバスも契約を解消し、多治見市のタクシー会社との関係は絶縁となりました。
 ところで、どうして遥々名古屋市のバス会社に依頼せねばならなかったのでしょうか。御嵩町やお隣の可児市で営業しているタクシー会社あたりが手を挙げそうな気もしましたが、地元事業者が手を挙げなかった(挙げられなかった)のは、条件面や事業環境の問題もあるのでしょうが、実は同じエリアで営業している多治見市のタクシー会社(可児市で事業展開中)への配慮や、その会社が名鉄系列であることから、地域で展開する名鉄電車各駅への乗り入れ不可などの制裁を恐れた「地域の柵」の影響が大きいのではないかと勘繰りたくなります。

 もう一つ気になるのは、御嵩町と交通事業者との複雑な力関係です。御嵩町は公共交通の大動脈となる名鉄広見線・新可児~御嵩間の存廃問題を抱えています。利用者は若干増加したという報道もありますが、予断を許さない状況は続いています。また、明智駅から発着する旧名鉄八百津線代替バス(YAOバス)について、御嵩町は高校生通学の足確保などを目的に名鉄グループの東濃鉄道(多治見市のタクシー会社の親会社)に補助金を出して運行を委託しています。御嵩町は補助金を出す方ですが、裁判の行方によっては今後はどうなるか分かりません。
 正直なところ、御嵩町は公共交通について不利な立場であるが、行政が地域住民の足を守るという大前提があるので、最終的には「弁済は免除される」というタクシー会社の甘い読みがあったのではないかと見ています。ただ、今回のケースではタクシー会社が運行委託契約を獲得することだけを優先し、契約の条件を遵守しなかったタクシー会社の認識の甘さについて責任が問われているわけです。タクシー会社に免責を主張する資格はないと思います。
 今後も裁判の行方を見守りたいと思います。

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

市バス、蟹江町へ臨時運行決定
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 名古屋市に隣接する自治体が名古屋市に対して市バスの延長を要望する例が増えています。弊ブログでも北名古屋市と豊山町の事例をお伝えしました。これより前に名古屋市に市バス路線延長を要請していた蟹江町で臨時運行ながら市バスの運行が実現することが明らかになりました(画像は2012年7月12日読売新聞名古屋市内版より)。
 そもそも、蟹江町長が今年3月9日に名古屋市の河村たかし市長を訪ね、市バスの延伸と職員の交流を要望していたとのこと。そして、毎年夏に開かれる「須成祭(すなりまつり)」がこのほど国の重要無形民俗文化財に指定されたことから、観光客の増加や都市計画の策定などで名古屋市との連携を要望していたそうです。
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 予定では8月第一土曜日に行われる須成祭宵祭で、JR八田駅付近から宵祭の会場付近まで臨時の市バスを2台を投入とのこと。ただ、これが貸切運用による無料送迎となるのか、運賃を徴収する路線バスとしての免許路線となるかは注目されていました。しかし、名古屋市交通局は市外にバス路線を新設する場合は市議会の承認が必要であるという内規があるため、その審議が行われたという情報は流れて来ない以上、免許路線では無さそうな気がしておりました。
 結局は地下鉄八田駅から須成祭会場まで、蟹江町観光協会による貸切運用のため無料運行で乗車整理券を獲得した先着100人が利用できるシステムに決まったそうです。乗車整理券は当日18:00より地下鉄八田駅改札付近で配布とのこと。更に運行ダイヤは地下鉄八田駅を18:20に出発、須成祭会場を21:30に出発するとのこと。2台同時発車の様です。読売新聞の報道より輸送人員が少ないですが、バス1台に75人というとすし詰め状態となりますので、現実的な乗車人員に修正したものと思われます(画像は2012年7月18日朝日新聞朝刊「名古屋」より)。
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 名古屋市側の起点がJR八田駅というのが気になります。名古屋市交通局はバス路線の設定について地下鉄との結節を重視していますが、これまで八田駅は立派な駅前ロータリーがあるのに、ここを起点・終点とするバス路線は3路線しか無く、バスも1時間に4本程度しか来ない寂しいところです。前例やバス経路の優位性からに地下鉄高畑を起点にすると思っていましたので意外でした。八田駅に決めた利用はよく分かりませんが、これは交通局が異例の乗車整理券配布ということで一般客と臨時バス利用者を分離したとか、バスの担当を稲西車庫にあらかじめ決めており車庫への回送をスムーズに行うためなど、様々な要因が考えられます。
 なお、7月18日の中日新聞朝刊の報道では、今回の運行経費は蟹江町観光協会が約10万円を負担しているとか。バス2台で往復しても十数km、バス運転士の拘束時間も正味5~6時間だというのに、そんなにかかるものなのでしょうか?名古屋市交通局が貸切業務に積極的ではないとはいえ、高すぎる気がします。貸切運賃にも市内の人、市外の人で料金体系が違うのでしょうか?

 7月17日、テレビでお昼のローカルニュースを見ていたら、蟹江町長が「町制120年で初めて市バスがやってくる」と興奮気味にコメントしている映像が流れていました。確かに名古屋市への見返り要求など特殊条件も無く、外部から要請のみで市バスを呼ぶのは前例が無く、蟹江町が風穴を開けたのは事実です。しかし、ここまで来たなら蟹江町には更に前進してほしいです。
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 蟹江町から隣接する名古屋市に入ってすぐのところに戸田荘・戸田(以上中川区)、河合小橋(港区)という、市バスの終着点があり、中心部へ1時間に2~3本のバスが運行されています。これら各路線の終点から近鉄蟹江駅前までは1~2㎞と近く、市内中心部まで20~30分延々と乗るよりも近鉄蟹江駅経由で都心を目指した方が便利になる場合もあり、蟹江町民に限らず名古屋市民の利便向上にもつながります(画像は2012年3月10日中日新聞朝刊市民版より)。

 蟹江町内には尾張温泉という集客能力の高い温泉街もあり、近鉄蟹江駅前にバスターミナルを設置する場所がないことから、尾張温泉を拠点に近鉄蟹江駅(又はJR蟹江駅)経由で名古屋市内を結ぶ路線を設定すれば蟹江町の大部分を市バスでカバーすることができます。すると、現在蟹江町が運賃無料で運行している蟹江町コミュニティバスは廃止することが可能で、出血が止まらないバス予算を浮かせることも可能になるはずです。3月の時点で蟹江町長は「負担金は出す」とコメントしており(上記中日新聞記事による)、浮いた分の一部を市バスの運行経費負担に回せば良いのです。

 終着点に近づくほど利用者が減るのが路線バスの宿命ですが、起点・終点をターミナルや集客能力のある施設に設定することで乗客が入れ替わり利用するためバス路線が活性化します。今回のケースもこのパターンに該当します。課題は境界近くまでやってくる市バス路線がいずれも金山や神宮東門などから来る長距離路線であり、200円均一運賃の市バスでは採算性に問題があるところです。ただ、これら路線は利用者の多い路線であり、蟹江町内へ延長することで更に利用者数が増える可能性はあります。蟹江町への市バス延長が正式に実現できるか、今度も注目していきたいと思います。

【追記】2012.07.19
 新規情報及び画像を追加し、文章を一部修正しました。 

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