中日新聞の報道によると、9月末での廃止が確定している桃花台新交通・ピーチライナーの代替バスとして、名鉄バスが桃花台ニュータウンからJR春日井駅までのバス路線新設と、名古屋方面への都市間高速バスの増便を6月30日に中部運輸局へ申請と届出を行なったという。共に10月1日開始を予定しているとか。高速バスについては既に名鉄が方針を述べていた(新聞既報)が、JR春日井駅への路線バス運行については既にあおい交通が運行しているだけに(経路が違うため厳密にはいえないが)実質的なダブルトラックとなってしまう。今回は、そのJR春日井駅へのバス路線について取り上げたい。 もともと、桃花台ニュータウンからJR春日井駅までは一本道で名古屋都心への交通の便もよく、路線バス運行望む声は20年以上前からあったものの、JR春日井駅で発着する名鉄バスやJR東海バスは一切応えなかった。特にピーチライナーの出資者であることから利用者が逃げられることを嫌った名鉄と、中心市街地への流動と名鉄小牧線の利用促進を妨げる春日井市側への流動を嫌う行政(小牧市)による利用者不在の論理が支配的で、住民主導によるJR春日井駅への「桃花台バス」運行開始の背景には、小牧経由の利便性に対する住民の不満、つまりピーチライナーの運行主体である行政及び名鉄に対する不満があったという。 その守るべきピーチライナーが廃止されると、今度は「JR春日井駅ロータリーへ直接乗り入れ」「平日は上り38本、下り37本(うち1本は深夜バス)、土休日は上り29本、下り27本を運行」「桃花台センター~JR春日井駅が最速20分で大人片道300円」って、名鉄も節操の無いこと。これでは後出しジャンケンである。これまでの経緯からしても「桃花台バス」を運行するあおい交通への嫌がらせと思える部分もある。代替バスでも利用者不在の論理で強行される危険性があり、桃花台住民の混乱を回避するためにも行政(中部運輸局)の介入による調整が必要ではなかろうか。 [READ MORE...]
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