
名古屋駅からセントレア(中部国際空港)へのアクセスとして運行されていたJR東海バスの「エアポートバス」が、たった1年半の短命で9月末に廃止されるのが確定したらしい。セントレア開港直後には競合を仕掛けてきた名鉄バスも既に昨年(2005年)9月末で廃止しており、名古屋都心部からの直通バスは栄発着の路線(これも超マイナーなんだけど)を除き姿を消す。 もともと、セントレアへは名鉄電車で行くのがメインルート。名古屋駅~セントレア間の運賃は850円で、特急(350円増し)に乗れば最短で28分で結ぶ電車と比べ、最短でも70分(JR東海バスの場合)で慢性的に渋滞する名古屋高速大高線を走るバスは定時運行に不安があるうえに運賃も1000円と割高で魅力に乏しく、バスの末路は運行開始段階で何となくわかっていた。 JR東海バスのコメントが面白い。11日の中日新聞朝刊によると、
『一番の誤算は「新幹線から乗り換える利用者の需要が、思ったほどなかった点」という。(中略)同社は「(新幹線・名古屋駅の)改札を出てすぐにバスに乗れるので、大きな荷物をもつ乗り継ぎ客には便利だと考えた。しかし空港はバスを降りてからターミナルビルまでが遠く、思うように利用してもらえなかった」と誤算を認める。』
とのこと。すごい責任転嫁である。根本的な問題は、セントレアへのアクセスとして「名古屋駅でバスに乗り換え」という行為自体が利便性・合理性に反していたということじゃないだろうか。 [READ MORE...]
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