
名古屋駅で行われた記念セレモニーが終わると、PRブースも閑散として夕方には早くも撤収体制に入っていた。なんか、JRのやる気が感じられないのが印象的だった。ただ、このTOICA初日にはJR東海が1万枚限定で発売した記念カードを目当てに、なんと「ムーンライトながら」に乗って東京から乗り込んできた人や関西から朝一の新幹線に乗ってきた人もいるとか。名古屋都市圏でしか利用できないというのに、この熱狂ぶりは何なのだろうか。記念カードは早朝からの販売ながら、名古屋市内のJR各駅では朝7時頃には売り切れたそうだ。驚くべき点は購入規制が甘かったために、一人で10枚20枚(なかには50枚という常軌を逸した例も)と買い占める者が相次いだという。確かにJR東海はこういうものに消極的でここ数年はオレンジカードの新図案も発行せず、昨年の愛・地球博で何年ぶりかの新図案(記念)カードを発行したぐらいだ。だから、記念カードも「最初で最後」と憶測も出てくるはずで。 夕刊各紙の取り上げ方は控えめだったが、唯一1面に記事を持っていった朝日新聞夕刊によると、名古屋駅駅長が「TOICAの虜になって欲しい」とセレモニーで発言したらしい。ただ、JRはTOICA定期券を軸に来年初までには黙っていても普及・浸透するとしたたかに考えているはず。また、Yahoo!オークションでは早速錬金術師の皆さんが出品し、続々と入札が続いている。これもSuica・ICOCAとの共通利用化実現を睨んだ先物買いだったかもしれない。 結局、記念カードは買わなかった。あまりに図案が地味過ぎて、愛用しようにもコレクションとしようにも魅力を感じなかったからである。イメージキャラクターの「ひよこ」の絵でもあれば、考えたかもしれないが。カードは6月に製作されたものらしい。ひよこが無いのも仕方なかったようだ。ただ、ひよこの絵があると逆に購入熱が過熱したりして。
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