モノレール線の終点・動物園駅は日本モンキーパークの入口のため、モンキーパークに用の無い人は、そのままモノレールを折り返すという報告を聞いたことがある。この種のパターンとしては神奈川県のJR鶴見線海芝浦駅が有名である。これでは記念乗車も非常に無駄だなと思っていたが、現地を訪れると出口はちゃんと存在していることが判明した。

すごい渋い入口。古き良き名鉄の時代を感じる。駅へ向かう階段は草こそ刈られているものの、階段の段差はまちまちで荒れており、いかに利用者が少ないかが良くわかる。

しばらく上がるとモノレールの車庫の脇を通過する。最後の階段を上がると駅に到着する。

しかし、駅の看板すらない。まるで内部関係者が勝手口から入るようなものだ。一見さんなら、この入口から入ることを躊躇するだろう。

こんな通路が存在したのは、モンキーパークの更に奥には「尾張のもみじ寺」として知られる寂光院もあり、利用者の便を確保していたのだが、完全にモノレールがモンキーパークに特化してしまったので、忘れ去られてしまったのだろう。実はこの駅から徒歩10分程度なのに、寂光院公式HP(http://www.jakkoin.com/)には、交通アクセスとして「名鉄犬山線「犬山遊園」駅下車タクシー5分徒歩30分(日本ライン木曽川畔上流2km)」とあって、最も便利なモノレール線の存在は完全に抹殺されているのは興味深い。
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