近鉄の大動脈が一日運休という重大な事故。今回の事故原因は、保線員の片付け忘れという初歩的なミスらしい。先日も名古屋のあおなみ線で始発列車の運転士が車輪止めを取り忘れたのが原因で脱線事故を起こし、半日以上全線ストップという事故があったばかりだ。どうも、モラルハザードは製造や食品だけの話ではないようだ。 2月27日夕方の名古屋駅の様子をお届けする。

目立ったパニックは無かったが、改札口前で立ち止まる人多数。

名古屋駅の張り紙。青山町~伊勢中川間をバス代行輸送するとのこと。ちなみに、この区間をバスで行くと所要時間は1時間半ぐらいらしい。待ち時間も含めばもっと長くなったはずだ。名張から津方面への通勤・通学者の方や津・松阪方面から大阪方面への通勤・通学者の方はさぞ大変だったかと思う。

大阪難波行き特急の運休のため、特急券売り場の行列もいつもより少なめ。 一人だけ金券ショップで買ったと思しき「名阪○得切符」1枚ををかざす客が登場。どう対応するかやり取りを注目していると、客は駅員に出札窓口へ案内され払い戻しを受けていました。 一方、近鉄パッセ側の正面改札前では、今回の事故で就職面接がダメになったのか(?)、駅長署名の詫び状作成を要望した女性がいた。「15分待っているけど何の返答も無い」と別の駅員に訴えると、駅員があわてて持ってきて詫びながら渡す姿を目撃。すごいお客さんもいるものだ。

夕方なのに「津行き」特急が。

大阪難波行き特急のスジを使って、津行き特急に振り替えたそうです。近鉄の特急は名古屋~四日市間の短距離利用者が多いのだが、宇治山田方面行きの特急列車もあるので特急列車の本数も過剰気味。お客さんも少なめでした。

夕方なのに人影も少ない名古屋駅特急列車ホーム。
どのくらい利用者が影響を受け、近鉄も一日でどのくらい損害・損益を出したのだろうか。 些細な出来事が大事故を引き起こした。保線員も夜勤明けでお疲れだったのだろうが、安全を守る仕事であることをもっと意識してほしい。今回は明らかに人的ミスなのだ。
27日午前5時半ごろ、津市白山町の近鉄大阪線東青山駅付近の下り線で、名張発伊勢中川行きの始発の普通電車(2両編成)が脱線した。乗客乗員11人にけがはないという。 津南署や近鉄によると、現場は同駅の約300メートル手前で近くの保線基地への引き込み線が本線とつながる部分で、車両は引き込み線側に進入して2両とも脱線。前の車両は線路脇の鉄柱に衝突した後、右に傾いた状態で停止した。 現場付近では27日未明、架線の補修工事を実施しており、この際に連結器具を置き忘れたとみられる。運転士はレールに連結器具がついたままになっていることに気付きブレーキをかけたが間に合わなかったという。 同署は業務上過失往来危険の疑いもあるとみて詳しい原因を調べている。国土交通省運輸安全委員会も同日、現地に鉄道事故調査官2人を派遣した。 同線は上下線とも、青山町-伊勢中川間で運転を見合わせ、バスで代行輸送をしている。復旧作業には時間がかかり終日運休の見通しという。 出典元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090227-00000135-san-soci
スポンサーサイト
テーマ:鉄道関連のニュース - ジャンル:ニュース
|