名古屋市長選挙は河村たかし氏の当選で終わった。今回の立候補者のうち、3人は誰もが掲示板や新聞などのマスメディアで知ったことだろう。ところが、名古屋市長選には4人目の候補がいたことをご存じだっただろうか。 主要3候補は政党からの推薦もあって、どのメディアも追いかけ連日取り上げた。しかし、4人目の情報だけは依然として伝わってこない。そこで、私はあえて4人目を知りたいがために追いかけることにした。選挙戦最後の4日間の模様をお送りする。 あらゆるプロのマスメディアが全く取り上げなかった、おそらく独走ネタである。
 名古屋市長選4人目の候補・黒田克明氏を知ったのは、自宅に配布された選挙公報だった。 選挙公報では限られたスペースで徹底的なPR合戦が繰り広げられるのだが、黒田氏の公報は何とシンプルなのか。衝撃的だった。
 しかし、まったく意味不明である。税金や官僚政治、雇用対策ではなく、争点が「宇宙」。しかも、写真も怪しい。新聞によると、「元登録制アルバイト」なんて経歴も香ばしい。立候補に必要な供託金をどうかき集めたか興味がある。いろいろ調べてみると、黒田氏はブログを持っていることが判明。彼の選挙方針や戦略を知る。 http://ameblo.jp/kurodakatsuaki/
 余談だが、ブログ右側の「プロフィール」で、顔が小さすぎてわかりにくい。明らかに「アメ横」の方が目立っている。 なお、この顔写真は4月29日に別のものに差し替えられた。
 さらに顔が小さくなり見にくくなった。明らかにガンダムの方が目立っている。まぁ、氏がガンダムに影響を受けているだけに本人のお気に入り写真なのかもしれないが、アピールするところを間違えているように思う。
話を戻して、ブログから引用する。 引用元:http://ameblo.jp/kurodakatsuaki/theme-10006983701.html
>これからの時代は >「 選ぶ・任せるから育み・共に成長する 」 >そんなシステム・スタイルを構築することが大切なのではないでしょうか? ここまでなら「ふ~ん」と読んでいられるのだが…。
>そして、宇宙の仕組みを垣間見て >太陽終焉時 >” 地球生命 ”が【 命 】を紡いで行けるよう >文明・文化レベルを引き上げさまざまな” 力 ”を集積していくべきではないでしょうか? いきなり恐るべき論理の飛躍。ちなみに太陽の終焉は40億年後なのだそうです。
>そんなシティ・コンセプトを持つのが「 宇宙環境自立都市 名古屋 」です。 もう意味不明です。ちなみに、「 宇宙環境自立都市 」とは、太陽が無くなっても生きていける都市って事なのだそうです。
>2009 名古屋市長選挙 公約テーマ:各選挙公約 2009-03-18 04:46:08 >① 投票放棄者は罰金1万円(市の条例として) >② 名古屋サーバの設置 >③ 宇宙環境自立特区(10万人規模)の設置 >④ 任天堂(ポケモン)ワールドの誘致 >⑤ 筑波・横浜に負けない街づくり もうわからない。名古屋サーバって何? とどめは、
>巨大事業「(4大事業の)一時凍結と宇宙エレベーター 」
どうも、インドネシアに宇宙へのエレベータを名古屋市で建設するのだとか。 頭痛くなってきました。勘弁してください。
要は泡沫候補もとい、インディーズ候補なんですね。
一応、ポスターもあるらしい。 ところが、区役所前の掲示板に張り出すという情報がありながら、ポスターがいつになっても見つからない。すると、当ブログに「瑞穂区役所にある」との情報を頂き、早速急行すると、瑞穂区に加え、千種・中・昭和の各区役所でも発見することができた。そのポスターがこれ。

刺激的でしょ? このポスター。キャッチコピーのすごさもさることながら、手書きで書きなぐり状態で誤字も散見する出来損ない。しかも、よく見ると…。

なんと、字が掲示板まではみ出ています。要は、白紙のポスターを貼ってからペンで書き込んだ「即興ポスター」なのです。これが「銀色の翼」なのか、すごいセンスだ。
一度本人を見てみたい。怖いもの見たさに4月22日夕方、会場の中村区役所講堂へ乗り込みました。入口には区役所職員と警備員が合わせて7~8名立会って入場者を監視する異常事態。しかし、人気を全く感じない。どうなっているのか、恐る恐る会場の行動へ向かう。演説会のはずが人の声が聞こえない。不安で入口から覗くと…。

「…。」 たった4人しかいない。黒田氏を囲んで話をしているが、近寄りがたい空気が充満していた。携帯で撮影すると、選管の職員(?)が近づき「撮影ですか?」と一言。撮影禁止かと思い慌てて否定するも、危険な空気が張り詰めこれ以上進めなかった。 同じく、入口から演説会の様子をうかがう同業者から声をかけられ、しばし選挙談義。同業者の彼は黒田氏の追っかけをしていたようで、昭和区の演説会が来場者ゼロで終わったことなど、ディープな黒田氏情報を提供してくれた。彼と小一時間情報交換をして帰宅した。 あまりに消化不良だった。何としても一度黒田氏と話をしてみよう。(続く)
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