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名古屋・広隆堂ブログ
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
FC2ブログへようこそ!
1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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愛知のコミュニティバス・明と暗2
 過日に明るい愛知県のコミュニティバスの話題として、奥三河の「おでかけ北設」を取りあげた。
http://kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-573.html
 しかし、新しいコミュニティバスが誕生する陰で、ひっそりと廃止されたコミュニティバスもある。今回はこのバスの話題を取り上げたいと思う。
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 1月12日の運行を最後に春日井市で運行されていたコミュニティバス「かっちぃ」は、開業後わずか1年1ヶ月で廃止されてしまった。乗客の伸び悩み及び広告スポンサーが集まらず、運営費用枯渇により昨年11月に「半年の休止期間を設定して再検討する」と発表。再開が前提の休止だったはずが、翌月になって急に「廃止決定」を宣言してしまったのだ。
 「かっちぃ」は春日井市南西部の勝川・味美地区を巡回するコミュニティバスである。このバスには特筆すべき点がいくつもあった。まず、コミュニティバスは本来自治体が運営するものが圧倒的だが、「かっちぃ」は春日井市の商店街連合会がバスの運営(バス運行は小牧市のあおい交通にバス運行を委託)を行った。この運営形態を取った理由は、この地域を走っていた名鉄バスの路線が廃止となったことに加え、隣町の豊山町に大型店舗(エアポートウォーク)が開店したことによって、地元商店が打撃を受けることを危惧したことから、気軽にバスで買い物ができるように春日井市商店街連合会が企画したという特殊事情がある。ショッピングセンターが買物客輸送のためにバスを走らせるケースが増えているが、商店街がコミュニティバスを走らせるケースは全国的にも稀である。
SSCN3699.jpg
 廃止直前の1月8日、勝川駅から「かっちぃ」に乗車してみた。このバスは勝川駅に乗り入れておらず、駅から5分ほど歩いた商店街にあるスーパーの脇から乗車する。
SSCN3700.jpg
 勝川駅はこの突き当たり。改札口までは徒歩5分です。

 商店街への輸送を目的にしているので、通勤通学者の利用及びその時間帯のバス運行や、勝川駅及び味美駅乗り入れ想定していないということらしい。このバスは地域間を最短距離で結ぶバスではないので、勝川・味美の各地域をくまなく回る。このエリアには名鉄バス・あおい交通のバス・名鉄小牧線・城北線・春日井市が運営する「はあとふるライナー」が走っているものの、それぞれの管轄が異なることからバラバラで連関性が無く、拠点間を結ぶ性格のバスばかりで地域を包括的にカバーするバス路線が無かったから、地域を循環する「かっちぃ」はここに活路を見出したのだ。
 味美方面へ行く夕方の便に乗ったのだが、先客がいた。少ないながらも固定客がいたようだ。しかし、運転士が記入していた運行日誌をのぞくと、1便当たりの乗車人数欄は「0・1・1・6・2・4・1・1」と悲観的な数字が続いていた。
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 「かっちぃ」は1度乗車すると、このような券がもらえる。2回目からはこの券を運転士に見せれば、その日の運賃は無料で何度でも利用できるというサービスである。このサービスは小牧市のコミュニティバス(かっちぃと同じく、あおい交通が受託している)でも行われているのだが、小牧市が官主導のバスに対して、春日井市は民主導型のバスである。官主導でも運営が困難な料金設定なのに、多少の補助金は貰えても民間主導の「かっちぃ」に運営ができるはずがない。
 運行開始当初、中部経済新聞にかっちぃを運営する春日井市商店街連合会会長のコメントが掲載されていた。しかし、「1日の利用者は約30人」という私にとっての予想外の数字が大変気になっていた。運行開始前に毎月2,000人の利用を見込んだはずなのに、これでは半数にも届かない。また、仮に全員が現金で運賃を支払ったとしても、1日当たりの運賃収入はたった6,000円であり、これでは運転士の日当はおろかガソリン(軽油)代すら賄えないレベルである。実際、利用者数は予測の半分、広告スポンサーも予測の4割にとどまっていたという。運行9ヶ月目、ついに左右両回りから左回り一方通行の巡回バスに変更、運転本数を半分に削減していた。運行経路がややこしいという利用者側の事情を理由にしていたが、これはあくまで建前上の理由で、実際は運営面の問題だったのだと思う。

 「かっちぃ」は、需要予測の無謀さや収益を考えない運賃設定に加え不況によるスポンサー不足など、開業直後から相当苦しい運営だったことがわかる。同じ春日井市でも鳥居松や高蔵寺の商店はカネを出すだけでバスの恩恵を受けられないから、赤字が膨らめば商店街連合会内部でも反発が出る恐れもあっただろう。運営側の問題点はいくつもある。しかし、今回の戦犯は他にもいる。それは春日井市の「地域公共交通会議」である。
 地域公共交通会議は鉄道・バスの開業・廃止の決定で最近よく出てくる名前である。2006年10月の道路運送法改正によって制度化されたもので、地域の公共交通で開設・廃止・変更をする際は地域公共交通会議で合意が得られたら、容易に開設・廃止・変更ができるシステムにしたものである。更に2007年10月に制度化された地域公共交通の活性化および再生に関する法律(地域公共交通活性化・再生法)では、地域公共交通計画の策定に必要な調査費や事業に国から補助金が出るようになったので、地域公共交通会議による地域公共交通計画の策定が各地で行われている。
 地域公共交通会議のメンバーは行政・交通事業者・一般市民・有識者・警察などで構成され、様々な視点から意見を出し合っていく。しかし、地域公共交通のあり方を議論する場ではなく、実際は既存の交通事業者との調整の場に終始しているケースが多い。「かっちぃ」でも当初はタクシー業者の反対があったらしい。また、開業を急ぐあまり、事業者側が勝川・味美両駅への乗り入れを放棄するなど地域住民の要望と反する面も目立ち、春日井市の公共交通会議の議論・検討に市民が不在であったことを指摘せざるを得ない。
 なかには、味美方面行「かっちぃ」(春日井市商店街連合会運営)が勝川駅前を発車する数分前に味美方面行「はあとふるライナー」(春日井市運営)が勝川駅にやって来て、味美方面の利用者を奪っていく悪質なパターンもあった。いかに行政が「かっちぃ」に対して冷酷であり、「やれるもんならやってみろ」程度の姿勢で「かっちぃ」を扱っていたということを示している。また、これについて地域公共交通会議は調整すらしていないのだ。何をしていたのだろうか。そのくせ、春日井市商店街連合会が休止を発表すると「やり逃げは許さない」と休止について反対を唱え始めたのだ。最終的に「かっちぃは廃止」で決着し、再開の芽を摘む形でまとまったらしい。
 さらに指摘したいのは、春日井市役所の排他性の強さである。春日井市は「はあとふるライナー」の利用者を奪いかねない「かっちぃ」に対して、嫌悪感を持っていたのではなかろうか。また、運行委託先が市外のあおい交通である。春日井市はあおい交通が運営する桃花台バスや名古屋空港行バスが市内のJR駅ターミナルに乗り入れができず、一部の春日井市民も影響を受けながら救済はおろか無視を決め込んでいる。この路線を「かっちぃ」でも踏襲されていた気がしてならない。そもそも、あおい交通に対する春日井市役所の対応はあまりに冷たい。春日井市役所は、どっかからお金もらっているんですか?それとも圧力ですか?
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「かっちぃ」廃止のお知らせ

 名古屋から庄内川を越えただけの隣り街で、恐ろしく保守的な一部の人が原因でコミュニティバスが廃止に追い込まれた。本当に残念なコミュニティバス廃止であった。

かっちぃ公式サイト(春日井市商店街連合会)
http://www.kasugai-shoren.org/katty/index.html

春日井市地域公共交通会議公式サイト(議事録あります)
http://www.city.kasugai.lg.jp/gyousei/jouhoukoukai/kaigikoukai/huzoku/kaigi91/007923.html

【参考】秋山哲男、吉田樹『生活支援の地域公共交通』 学芸出版社 2009年
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