列車の運転士になるには、新卒で鉄道会社に入るしか道がなかったが、千葉県の鉄道会社が一般公募という道を切り開いた。 ただ、ディーゼル列車の運転士になるには700万円もかかるとは驚き。でも、その700万を全額自腹でもなりたい熱心な人がいたとは。額が大きいからローンなんて組めないし、訓練期間中の生活費も確保せねばならない。相当な決意と貯えがなければ応募できなかったと思う。とにかく気合の入れ方が半端じゃないと思う。ぜひ、立派な運転士さんになってください。 第3セクター鉄道を中心にディーゼル列車の運転士が不足しているとか。特に第3セクター鉄道は、今まで国鉄やJRのOB職員で凌いできたわけで、団塊世代の現役引退が本格化した昨今では人材確保に頭を抱えるのは当然の結果だと思う。特にローカル鉄道では人員育成する余裕すら無くなりつつある。 でも、全額自腹だから免許を取得したら勤務条件や待遇の良い他社へ移籍なんてこともあるかもしれない。そうすると、今回採用を決めたいすみ鉄道の損失は大きいのだが、そこんトコはどうなっているのだろう。まぁ、1つぐらい公募で運転士の人材育成を行う鉄道会社があってもいいじゃないかと思う。 第3セクター「いすみ鉄道」(本社・千葉県大多喜町)は28日、全国初の公募運転士4人の採用内定を発表した。 同社が所有するディーゼル車運転の国家資格を取得するには、1年半から2年の訓練が必要だが、この間の費用700万円はすべて自己負担というのも異例。内定者は5月10日の正式採用後、同社の契約嘱託社員として訓練に入る。 運転士を目指すのは、いずれも男性会社員で、千葉、東京、広島県の40歳代と埼玉県の50歳代。約1か月間の募集期間中、同社には全国各地から100件近い問い合わせがあったという。今月15日の期限までに6人が申し込み、18日の選考試験で、意欲や訓練が継続可能な経済状況にあるかなどを考慮し、4人が選ばれた。 内定者からは「子供のころからあこがれていた運転士の座が目の前にある」「人生の後半を夢の実現に挑戦したい」「鉄道を通じて地域社会に貢献したい」など、従来は鉄道会社員しかなれない運転士への可能性が開けた喜びの声が上がったという。 同社が運転士の自社養成に踏み切ったのは、所有する全6両がディーゼル車という事情がある。運転士11人のうち10人が40~60歳代で、いずれもJRのOBか派遣組。鉄道車両の大半が電車となった今、ディーゼル車運転の国家資格「動力車操縦資格(甲種内燃)」を持つ人は減り、外部からの補充は困難な状況という。
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