来春、日本テレビにアナウンサーとして入社予定だった女子大生が、東京・銀座のクラブでホステスとしてアルバイトしていたことを理由に内定を取り消されたとして、日テレを提訴したというニュースがありました。 採用を取り消した日テレは「アナウンサーには極めて高度の清廉性が求められる」との主張。アルバイト経験を理由にした採用取り消しは極めて異例です。 今回の争点となるのは「アナウンサーの清廉性」と「ホステスの仕事の清廉性」です。許認可事業である放送局の社員として、特権的な立場を維持するためには社員の清廉性を守るのもブランド形成には必要でしょうが、あくまでアルバイトに過ぎない行為をまるで生業にしているような解釈で人を見る見識の無さには残念な思いがします。最近ではミスコンやタレント経験のある人が、有名大学を出たというだけで平気で女子アナになる時代だというのに。 ホステスのアルバイトで採用取り消しするのなら、大人のDVDに出演していた名古屋大学出身者を女子アナウンサーとして採用していたテレビ愛知はどうなるのか?まぁ、この方も雑誌に載ってすぐに番組降板、テレビ愛知を退社したそうですが。 一方、原告の女子学生にも一言ツッコミ入れたいのは、ミスコンやファッション誌「JJ」の読者モデルとして活躍していた様な人が、なぜアルバイト先がクラブのホステスだったのか。また、在京キー局採用の女子アナを目指すにあたって、その選択がリスクになりかねないことを考えなかったのか。更にそれを日テレに申告したのはなぜだったのかという点で、その行動自体は読みが甘くなかったのか。黙っておけば、しばらくは逃げ切れたことでしょうに。
女子アナの清廉性って、何なんでしょうね。そんなこと言ったら、家柄とか実家の経済状況とかが影響するのでしょうか?岐阜放送みたいに自治体首長の娘という局アナもいますしね。そんなこと人材のコントロールをしないと維持できない放送局のブランドって、実際のところ大したことなさそうですね。 名門大学・大企業に属することでブランド価値が形成されると考えている方が多いようです。しかし、傍から見ていると、それは他力本願で自分をぬるま湯体質に陥れるだけの成長を自ら否定する愚かさに思えるのは私の僻みでしょうか。ブランドやネームバリューが無ければ、自分自身にブランドやネームバリューを創造すればよい。型破りをするのではなく、自分自身を型にすれば良いのではないでしょうか。他人に頼るのではなく、自分でやる。未来は自分で築く。そんな気概を持って生きていきたいものです。 清廉性。自分の保身目的に大看板の威光にすがろうとする、実にくだらない価値観だと思います。
【補足】 この女性、日本テレビが不採用を取消し、採用することになったそうです。入社後、日テレ内部の洗礼にどう立ち受かっていくのか、気になるところです。
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