 名古屋市の「あおなみ線」で2016年度に走らせる予定でSL貸与の打診をしていた静岡県の大井川鉄道から断られていたことが判明しました。大井川鉄道は「社内で検討したが役員や取引銀行から反対があった」と説明しているそうです(画像は2015年2月22日中日新聞朝刊より)。 そもそも、大井川鉄道は2013年2月のあおなみ線SL試験運行の時点で広報が「ゼロからのスタートも、税金での運行も無謀ではないか?」「SLを購入する際、修理と運送に5500万円を投じ、経験が必要な機関士の養成にも時間とコストがかかった。その人材養成に手間暇かけ自前で育てた技師を簡単に貸す会社は無いだろう」と冷淡なコメントを中日新聞で示しており、当時からSLの貸与要請に極めて消極的であったことが読み取れるはずであり、今回の結果には「予想通り」「やっぱり…」という声しか出ませんでした。 中日新聞によると、大井川鉄道は「あおなみ線に車両を貸すことは自らライバル社を育てるということにもなり、経営上の不利益が大きい」という見解のようです。仮にSLの貸与が年1回で最大3日程度なら、大井川鉄道もケツの穴の小さい会社のように見えます。たかが数日の貸し出しが経営を傾けるような事態になるほど脆弱なら、大井川鉄道はとっくに廃線になっていることでしょう。そして、SL導入って40年も前のことだから、既にその投資は回収できているはず。それを棚に上げSL以外に経営努力をしなかったから、有利子負債を30億円以上抱え、ついには列車本数を半減しボロボロになってしまったわけです。 大井川鉄道も「あおなみ線じゃ、この程度しか堪能できないから、SLの続きは大井川へ」と誘導する戦略にすれば、少しでも乗り物好きが新金谷駅までやって来るかもしれないというのに。思考回路の凝り固まった体質に情けなさが募るのですが、続報が届きました。
中日新聞2015年2月24日朝刊の愛知県向け紙面によると、名古屋の殿様・河村市長は「年300日以上の通年運行」を主張していたとのこと。いくらなんでも、そりゃ無理やろ(怒)!名古屋の殿様、ご乱心か?大井川鉄道の判断は正解。そこまでして、あおなみ線にSL走らせたかったら名古屋市が自力でSLを造り上げて、勝手に走らせろ(怒)!バカモン(怒)!そんなSL妄想に名古屋市民も鉄道ファンも喜ぶことは絶対にないからな!バカモン(怒)!
【お知らせ】 続報で今回の内容がより深く判りましたので、文章を大幅に修正の上、改訂しました。
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