名古屋・広隆堂ブログ
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
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1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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岐阜矯正展2011
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 普段見られない施設をめぐる2011年の社会見学シリーズ「刑務所」。これまで名古屋刑務所と笠松刑務所を見学しましたが、最終回として今回は10月29日に行われました岐阜刑務所の一般公開「岐阜矯正展」の模様をお届けします。
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 岐阜市といっても限りなく本巣市に近いエリアにあり、交通の便は悪くJR岐阜駅前からバスに乗り40分近く揺られます。長良川を越え、どうしてこんな道を走るのかと思うような則武や黒野地区の細い道を抜けます。最寄りのバス停「網代診療所前」まで行くバスは1日3本(岐阜駅から直通便無し、1度乗り換えあり)、次に近いバス停「犬塚」までも1~2時間に1本。1時間に1~2本ある3番目に近いバス停「御望野」までのバスに乗り、終点から更に20分ほど歩いてたどり着きました。バス運賃が500円を越えたのも驚き。ホント遠かったです。
 岐阜刑務所はLB級という執行刑期8年以上の累犯者を軸に、短期収容の初犯者・再犯者・若年初犯者など幅広い分類の受刑者が約800名収容されている男子刑務所です。LB級が入所する全国5ヶ所の刑務所うちの1つで、全国で無期刑を受けた人の1割がいるとも言われています。
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 刑務所矯正展見学も3度目となると慣れたものです。内部見学の時間までの間は即売会見学です。矯正展恒例の全国各地の刑務所で受刑者が製造した家具などの製品。そして、地元の農産物直売。この時期、岐阜の農産物といえば、やはり「富有柿」。3個100円だったので即買い。飲食系では笠松矯正展でも見かけた業者が多いなか、「中南米ソーセージ」という珍しい焼ソーセージの露店を発見。売上を中南米の産業振興に寄付するというので購入したら、何と生焼け。NPOか何だか知らないが、ウインナー一つ焼けないようでは話にならない。焼ソーセージ露店は名古屋刑務所のみよし矯正展でもあったが、あちらはコンロを使用していたのに、こちらはホットプレート。調理もろくに出来ないド素人商売。真面目なNPOの多いなか、偽善者臭い勘違いNPOも多いわけで、NPOに対する偏見を感じてしまいました。
DSCN9870_convert_20120124092627.jpg
 1時間ほど時間を潰すと、いよいよ内部見学の時間です。岐阜刑務所でもあらかじめ申し込み用紙に記入のうえ、荷物はロッカーに預けて塀の中に突入です。申し込んだ同じ時間帯の4~50名のグループでまとまっての見学。黄色の大きな扉が開くと俗世間としばしのお別れです。 
 毎度のことながら塀の中の撮影は禁止ですので、法務省矯正局公式サイトより、岐阜刑務所の画像をご紹介します。

刑務所作業製品ご案内(岐阜刑務所)
http://www.moj.go.jp/KYOUSEI/KEIMUSAGYO/sagyo/sisetu_image_gifu.html

 案内してくれた刑務官の説明にユーモアがあり、オバちゃん達の笑いが絶えない内部見学となりました。まずは印刷工場の見学。カレンダーなどの製造をしているとのこと。売上目標なども掲示しており民間企業っぽい一面も垣間見えますが、よく見ると実績が前年割れしており、ここにも不況の風は例外なく吹いていることを教えてくれました。刑務作業は1日8時間労働で週休2日制。食事は2日前からの分を展示。ご飯の量は別として、おかずは私の食事よりリッチな印象。飽きないようにメニューを細かく変える気配りもあるといいます。
 そして、刑務所内部見学の定番・お風呂です。風呂は夏は週3日、その他は週2日。回数を制限するのは「水道代やガス代も税金で賄われているため」とのこと。岐阜市の水道代は激安なのですが、これは全国共通ルールなんでしょう。特に夏は相当厳しいでしょうね。工場には冷房らしき設備も見られませんでした。居住部分も冷房は無さそう(遠目でしか見ていないがエアコンの室外機を見なかった)でしたので、そのせいでしょうか工場の窓からは「パボナ」や「虫コーナイズ」などの虫避け剤が鉄格子の窓からそこらじゅうにぶら下がっていました。辺りは田んぼですぐ脇には山ですから、涼を求めて窓を開けても侵入する虫の量が半端じゃないのでしょう。塀の中の環境はあまり良くないのだというのが分かりました。

「次回も見学者として来て下さい。決して受刑者として来ないでくださいね。」
と、まるで小学生相手の様な言葉で見学会は終了し、頑丈な黄色い「自由への扉」が開くと俗世間に戻ることができました。

 今回、3つの刑務所を見学しました。普段見ることのできない塀の中では、社会復帰の日を待つ受刑者と受刑者と向き合う刑務官の苦労が少しわかったような気がします。今回の見学会は毎週土曜日に行われていました。三重刑務所や豊橋拘置支所・岡崎医療刑務所の見学会もありましたが、スケジュールの都合で行けませんでした。機会を見ていきたいと思います。
 労務作業での賃金の少なさから出所後の生活再建ができずに再犯者として戻ってくる人の多さや、刑務所内での事件・事故の多さなど、新聞等で断片的に流れてくる一般公開では決して出てこない刑務所の現実も決して見逃すことはできません。また、犯罪者の収容に税金を投入する批判も根強くあり、刑務所や受刑者をめぐる問題は複雑で解決が難しいのが現実です。
 でも、私達に1つだけできること。それは犯罪者を作らない社会を創造すること。理想論っぽいのですが、ほんの少し皆で手を差し伸べるだけでも助けられることがあると思うのです。受刑者が犯罪に手を染めた原因も、些細なことから始まっている事が多いようです。これはちょっとお節介かもしれませんが、困ってそうな人を見つけたら、まず声をかけ耳を傾けること。些細なことでも社会も変わるかもしれませんよ。
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