名古屋・広隆堂ブログ
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
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1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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井笠鉄道にみるバス会社の公共性
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 バス事業の経営が厳しい時代です。都市部でも田舎でも地域を問わずバス路線の廃止は珍しくありません。しかし、廃止する場合は半年前までに国土交通省(運輸局)に廃止届を提出せねばならないため、遅くとも廃止の1年ほど前に自治体に申し入れます。近年では各都道府県に協議会が存在し、バス路線の現状や代替交通の確保などについて報告を行い、その審議を経て了承されると廃止が認められ、廃止届を提出する流れになっています。
 東海地方では2012年9月末で岐阜県郡上市で岐阜バスが撤退し、地元のバス会社に継承されました。郡上市でも旧白鳥町や旧高鷲村エリアでは、この十年程でJR東海バス→岐阜バス→白鳥交通と路線バス会社がコロコロ変わりましたが、その度に地域住民の足を確保するという大前提の元で、代替交通の確保やその事業者選定などの協議が行われ、地域住民の迷惑をかけることなくスムーズな事業者変更を行い、住民の足をこれまで通り確保させています(画像は2012年10月2日中日新聞朝刊岐阜県版より)。
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 ところが、ある日突然バス会社がバス事業の廃業宣言を行ってしまい、地域住民を不安のどん底に落としてしまった騒動が岡山県と広島県にまたがる地域で発生しました。乗り物ネタとはいえエリア外の情報なのですが、公共交通を考える意味で重大な問題を孕む事例だと思いますので、弊ブログでも取り上げたいと思います。

 岡山県笠岡市に本社を置き、岡山県西部から広島県福山市にかけて県境を跨いで路線バス事業を行っていた井笠鉄道が、2012年10月12日に同年10月末でのバス事業廃止を突如発表しました。負債額は32億3,600万円。バス会社の中には、既に民事再生法や産業再生法など法的整理に入ったバス事業者は複数ありますが、いずれも経営再建の道を選択しました。しかし、井笠鉄道は経営再建を諦め、会社の清算を選択しました(画像は2012年10月13日中国新聞朝刊より)。
 これまで毎日当たり前の様に走っていたバスが、会社に経営破たんの為に無くなってしまう衝撃。しかも、最終運行日は3週間後。通勤・通学でバスを利用していた人は、今後どうやって職場や学校に通うのか。買い物や病院に行くことができなくなれば生命にも関わります。まったく、寝耳に水の出来事だったでしょう。
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 前代未聞のバス会社廃業劇は、どうして発生したのか。表向きな理由は「沿線の過疎化や規制緩和などによる経営悪化のため」とのことですが、掘り下げていくと「バス会社の体質的な問題」や「沿線自治体や県からの補助金減少」「監督官庁の怠慢・無関心」なども浮上しており、どうしてここまで放置されてしまったのか、利用者不在の論理でが進んでいたような気がします。そこで、愛知県図書館が収集していた広島の「中国新聞」紙面と岡山の「山陽新聞」のWEBを見ながら探ってみます。
 井笠鉄道は1911年(明治44年)に井原笠岡軽便鉄道として設立。1913年(大正2年)に笠岡~北川~井原間が開業した、歴史ある軌間762mmの鉄道でしたが、1971年(昭和46年)に廃止。鉄道事業から撤退してバス専業会社となりました。
 1967年には1500万人の輸送実績を上げていましたが昨年度は213万にまで減少し、売上高も1980年の15億8580万円を境に減少し、2011年度は4億6889万円だったそうです。10年程前から慢性的な赤字経営が続いており、笠岡市と福山市だけで年間5500万円の補助をしながらも、原油高による燃料大の高騰もあって資金繰りが悪化。2012年3月決算は収入8億3400万円に対して運送費用が11億4800万円で3億1400万円の赤字。国や県自治体からの補助を受けても4200万円の最終損益(=赤字)だったそうです。(画像は2012年10月13日中国新聞朝刊より)。
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 井笠鉄道は、早い時点で行政からの補助金無くして成立しない経営状況だったことがうかがえます。財政難から頼みの補助金も減少したことが致命的なダメージを与えていたようです。岡山県からの補助金は4年前の1割にまで減っていたようで、これではバス路線は維持できても肝心なバスの燃料代や整備費用まではとても賄えなかったことでしょう。笠岡市は2008年度に2200万円、2011年度は3000万円にまで補助金を増額するも、今年8月と9月には井笠鉄道従業員への給与遅配が発生、会社として末期状態に入っていたようです。笠岡市が前倒して補助金を交付するも、9月分の給与の一部と未払い退職金が15億円も残っていたそうです(画像は2012年10月14日中国新聞朝刊より)。
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 会社が無くなる。そう決まったら、我先に有給休暇の消費や退職金の獲得に走り、業務どころではなくなるはずです。しかし、公共性の高いバス会社にそれは許されません。いつも通りバスを走らせた運転士さん。最終日まで良く無事故で運転できたと思います。
 同時にギリギリまで発表できなかった井笠鉄道の事情も分かります。半年前に経営破綻が発覚すれば、後継企業が見つからぬ限りは燃料の確保や車両の整備が不能となり、事業運営ができなくなるのは確実だからです。踏み倒されるリスクを冒して、商品を提供する企業はないですからね。井笠鉄道は広島と大阪に高速バスを運行していたのですが、WEB上の報告によるとETCによる高速利用料金のカード支払いができず、料金所で現金払いしていたという報告もありました。
 今回の破綻劇には行政の怠慢・見殺し行為も見られました。井笠鉄道は今年6月に監督官庁である中国運輸局に事業報告書を提出するも反応なし。8月上旬に、社長と弁護士から「経営が思わしくない」と相談を受けながら放置し、同月下旬に「不渡りが出る」と井笠鉄道が再び助けを求めながらもスピーディな対応ができなかったことが判明しています。「もっと早く報告して欲しかった」という中国運輸局のコメントには、監督官庁としての自覚が足りないように感じます。仮に早く報告しても、このようなデリケートな情報が漏えいするのは決まって役所側からです。ですから、前述の通り従業員の士気や燃料や整備などの問題を表面化させていた気がします。中国運輸局は何を監督していたのか。何のために監督官庁として存在するのか、利用する一般国民の利益第一に考えていなかったのか、監督官庁としての役割を根底を疑う本当に残念な出来事です。
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 そこで後継に名乗り出たのが小嶋光信氏が率いる岡山県の両備グループ。和歌山電鐡の他に福山市の中国バス救済にも乗り出し成果を残したのは記憶に新しいところです。小嶋氏や両備グループについては過日に弊ブログでも取り上げましたので、詳細はこちらをご覧下さい。

中部地区地方鉄道サミット2011(上)
http://kouryudo.blog61.fc2.com/blog-entry-1037.html
 井笠鉄道は小嶋氏に7月の時点で相談していたそうです。もう、中国運輸局の対応に期待できなかったのでしょう。でも、その相談が功を奏したのか10月末でのバス事業廃止の為、11月1日以降の空白は絶対に許されない緊急課題については、中国バスが10月16日に来年3月末までの緊急代替え運行を中国運輸局に申請し、10月23日に中国運輸局が異例のスピードで認可し、11月1日より中国バスや北振バスなどによって代替え運行が始まっています。
 しかし、バス運転士の不足や運転資金の問題から、福山市内では平日は62.5%の運行回数カットが行われ、朝と夕方を除いてはバスが走らない状況が続くそうです。

 また、今回の破綻では、井笠鉄道の回数券や定期券が11月以降使えない上に、払い戻しも不可能な紙くずとなることで、利用者にもしわ寄せが及んでいます。特に今回は破綻したのが10月で、4月に購入した6ヶ月定期券利用者が10月以降の定期券を継続購入後すぐに紙くずになることが決定してしまい、本当に困っている利用者が存在します。
 井笠鉄道では1年券もあり、その利用者419枚、半年件4枚、3ヶ月券12枚、学期券12枚合計447枚。通勤用56枚。合計で約1,400万円分の通学定期や通勤定期が使えなくなり、新たに新規購入する必要があるため、定期運賃の二重払いによる負担増大の問題も救済すべきです。沿線自治体は、紙くずになった定期券の残り期間に相当する定期券を後継バス会社で購入する場合は料金の半額補助を行うことにしたそうです。
 金融機関の場合、破綻すると1000万円までの預金は保障される制度がありますが、交通機関の場合、定期券や回数券を質権設定ができないため、これらの利用者を救済する制度がありません。今回のケースでは、行政側(特に中国運輸局)の怠慢が経営破綻の一要因でもあるので、国が紙くずとなった井笠鉄道の定期券・回数券を買い上げて利用者を救済することは別に問題ないと思います。そもそも、バス事業を監督する立場なのですから、国が利用者の保護を行うのは当然の行為じゃないでしょうか。交通事業者の経営破綻時における、利用者を保護する制度の拡充が求められます。

 今回の経営破綻、そして中国バス等への代替え運行は綱渡りで辛うじて最悪の事態を回避しましたが、そこには地域住民の大きな犠牲が伴っています。また、代替え輸送は来年3月末までですから、新年度については現状では白紙です。今後も混乱が続く可能性もありますので、新年度以降の体制が確定するまでは注目すべき話題だと思います。
 また、このようなケースは全国のバス事業者の7割が赤字、補助金で辛うじて経営を維持するバス会社が多い現状では、どこにでも発生しうる話です。今回のケースを他人事として扱うのではなく、他山の石とすることが大切だと思います。
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この記事に対するコメント
人の迷惑顧みず
会社が会社なら役所も役所ですよね。どちらの側にも利用者の立場での視点というものが全くありませんから、何をか況やです。幸い両備グループが救済に乗り出した事で最悪の事態は免れたのですが、これが無ければ一体どうなっていたか。考えただけでもゾッとしますな。
それでも、もし7月より前に井笠鉄道側が小嶋氏に相談していたとしたら、中国バスのように新会社を設立してスムーズに新会社に移行できたかもしれない。そう思うと、何ともタイミングが悪いなと感じてしまいます。
来年の4月以降についてですが、中国バスや北振バスによる運行を引き続き行うのか、それとも新会社を設立してそちらに引き継ぐのか。どうなるのか分かりませんが、いずれにしても待った無しの状況には変わりないでしょう(多分後者の方になると私は思います)。

ところで、井笠鉄道といえば広隆堂さまの書かれたとおり昔は所謂軽便鉄道の路線として知られておりました。今でも旧新山駅のあった場所に「井笠鉄道記念館」というものがあり、実際に井笠鉄道線を走っていたドイツ・コッペル社製のSLや客車・貨車、それに当時の写真や切符などの資料が展示されております。そして建物は旧新山駅の駅舎をそのまま利用しております。
今から十数年前に、私は広島への旅行のついでに笠岡駅で途中下車し、井笠鉄道のバスで記念館を訪ねました。話に聞いていた井笠鉄道の車輌等をこういう形で見られた事に感激しました。
鉄道の全廃から四十年余り経ち、残った会社自体もほぼ消滅した今、この記念館がどうなっていくのか、心配になります。展示車輌の老朽化も進んでいる事でしょうから補修が望まれます(バス路線の事は心配しなくていいのかよ?)。
【2012/11/05 17:10】 URL | massan #t2LN9IJ6 [ 編集]

井笠廃止情報をアップしました
井笠の件は、関西などからも乗り納めや撮影などに相当な人数が訪れていましたが、鉄道と違ってマイナーな世界なので、写真などアップする人は少ないようです。たまに見つかっても車両中心で、沿線の雰囲気はさっぱり伝わって来ません。
たまたま廃止直前に何日か回ることができたので、一念発起してブログを立ち上げました。
いろいろ突っ込みどころ満載の事件なのですが、全国ネットのマスコミがとりあげないので全然話題にならず、中国新聞で非難された役所の人はホッとしているでしょうね。
被害者の数は、ここ数日賑やかだった新設大学不認可騒動より多いはずなんですが...
【2012/11/08 01:30】 URL | のんたろう #aR5DLEYU [ 編集]

Re: 井笠廃止情報をアップしました
>のんたろうさん
 ブログ拝見しました。非常に濃い内容に唸らせて頂きました。確かに井笠バス沿線の情報がWEB上でも少なすぎでしたので、随分情報を補給できました。
 笠岡ではクレジットカードによる乗車券購入もできたようですね。一方で会社はカードが使えない状況に追い込まれていたとは、何たる皮肉なんでしょうか。

>いろいろ突っ込みどころ満載の事件なのですが、全国ネットのマスコミがとりあげないので
>全然話題にならず、中国新聞で非難された役所の人はホッとしているでしょうね。
 ホント、中国運輸局は胸を撫で下ろしていると思いますよ(笑)。
 しかし、今回の井笠鉄道の件は、地方の中小交通事業者で遂に脱落が出始めたという事態を深刻に受け止め、役所や交通事業者だけでなく、地域住民が住み慣れた地域のこれからも住み続けるための環境維持の一環として、公共交通をいかに守るかを考えるきっかけにして欲しいです。
【2012/11/19 00:59】 URL | 広隆堂@管理人 #- [ 編集]


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