名古屋・広隆堂ブログ
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広隆堂(こうりゅうどう)

Author:広隆堂(こうりゅうどう)
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1976年10月26日名古屋市千種区生まれ。小学校卒業まで名古屋で暮らし、中学・高校時代を岐阜の山奥で過ごす。都会へあこがれ、大学卒業後、名古屋へ舞い戻る。乗り物と旅行、そして中日ドラゴンズを心から愛する。
 子どもの頃からモノ集めに凝っていたが、最近はポイント集めに凝っており、特に航空会社(ANA・JAL)のマイル集めに熱中している。
 人と同じ事をするのが苦手。協調性が無いせいもあって集団で浮きやすい。できないことを無理にするのは疲れるので、典型的なオレ流・ワンマンだとよく言われながら、迷惑をかけないように好き勝手にやっています。
【「広隆堂」の由来】
 「こうりゅうどう」と読んでください。名前は本名の姓名から一字ずつ頂き、人が集う意味のある字「堂」を加えたものです。コミュニケーションの場として活性化されることを願って名付けました。古臭い名前ですが、本人はかなり真剣に考えて付けました。

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2012夏 若狭湾への旅2・敦賀市内散策(下)
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 8月26日に行ってきました若狭湾の旅、第3回は先回に引き続き、敦賀市内散策後編の模様をお届けします。今回、敦賀市内の散策を行ったのは、約2時間のJR小浜線の電車待ちの為だったのですが、旅のテーマにちなみ、原発関連施設を訪問して見ることにしました。敦賀市内には各所に原発関連施設があるのですが、そのうち駅から歩いて行ける施設を訪ねます。
 敦賀駅から駅前通りを通り、国道8号線の交差点(白銀町)の立派な平和堂を過ぎて、国道8号線の一本裏通りを進みます。裏通りですが、4車線道路と立派です。太平洋戦争末期の敦賀空襲で市街地が焼失し、戦後の都市計画で作られたと思しき道路ですが、街の規模や交通量を思うとアンバランスさを感じます。
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 「駐車禁止」の標識は全国各地にあり、珍しくも何ともありませんが、気になったのはその下の補助標識。同じ道なのに方角別に規制対象期間が北行き車線は「奇数月」、その反対側(対向車線)の南行き車線には「偶数月」とあります。同じ道路で「8-20」(8時から20時まで)や「日曜・休日は除く」など、時間や曜日等を指定するモノはありますが、月によって駐車禁止規制が実施・解除される道路というのは非常に珍しいかと思います。
 敦賀へ行ったのは8月。だから、画像のタクシーの駐車は合法というわけですね。でも、バス停から半径10m以内は駐停車禁止ですから、厳密には駐車違反となります。
 敦賀は交通において興味深い光景が各所で見られます。これだけ見るだけでもモノ好きには楽しい街です。
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 そんな道路を過ぎた先に、お目当ての施設が見えてきました。「アクアトム」です。アクアトムは海をテーマに科学技術を体験し、エネルギーを学べる施設として、日本原子力研究開発機構が2001年6月に開館した原子力発電PR施設の一つです。敦賀市には敦賀原発と高速増殖炉もんじゅがあることから、このような原子力関連のハコモノもといPR施設が複数あります。外観の一部が東京のフジテレビ社屋に似ていますね。
 こういう施設にはワクワクするので早速突入したいのですが、日曜日の午前11時だというのに施設周辺には人の気配が全くありません。とりあえず入ってみよう。入口のエスカレーターに鎖がかかっており運転を止めていす。これは、最近はやりの「節電の一環」だと思っていたら、その脇の掲示板の内容に愕然。
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 3月31日で閉館。
 やってくれるじゃないか、日本原子力研究開発機構よ。ていうか、私の事前調査不足だったわけですが。昨今の行政改革とやらの一環で無駄なハコモノ事業への批判が高まり、敦賀市の「もんじゅ」のPR館(エムシースクエア)共々、平成23年度末で閉鎖されたそうです。 そもそも、同機構が全国で運営する展示館9施設には2010年度で計約5億2千万円が支出されながら、収入は計約1700万円しかない大赤字となっていたそうで、閉鎖はやむを得ない状況だったようです。その補てんは…もう、お分かりですよね。ちなみに、機構には国から2010年度に1810億円の交付を受けていたそうです。
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 また、天下り役人OBを派遣し「会費」名目で地域の諸団体に支出し、地域住民との交流という名の懐柔をしていた事も明らかになっています。その予算が2010年度は約8600万円。しかし、2012年度は9割超削減して約360万円・1法人への支出上限20万円とする方針が出たため、地域団体からの脱退が続出し、地域との関係が構築・維持できないと判断したのでしょう。

 正面玄関に立つと「閉館」されているのに、なぜか玄関のドアが開きましたので潜入します。すると、管理人さんと思しき人が出てきたので軽く挨拶。「施設は閉鎖しているが、ギャラリーでパネルの展示をしている」とのこと。1階部分だけは見物できるとのことですので、5ヶ月前に閉館した施設を一部だけですが見ることができました。
 この施設は、どちらかというと子供向けの施設だったそうです。吹き抜けにそびえる、12mの高さを誇るボールタワー。高所にあるボールの持つ位置エネルギーが、さまざまなエネルギーに変換されることを表現しており、ボールが上から下へ転がりながら、途中で音が鳴り、水車が回り、アトラクションが作動して、見る人を楽しませていたのでしょう。よく、電気や科学系の展示館で見かけるアトラクションです。
 せっかくですので、ギャラリーにも顔を出してみましょうか。
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 ギャラリーの展示はこんなパネルがズラリと並んでいるだけ。
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 原子力機構の関わる化学技術や地元企業が誇る技術の展示をしているのですが、薄っぺらくて中身の無い展示でした。そもそも、このような展示はパネル1枚で収めようとすること自体に無理があります。企画力が欠如しています。館内が涼しかったのは救いでしたが、展示内容の寒さには残念な思いがしました。もちろん、私以外に見学者の姿はありませんでした。

 アクアトムの建設費は約27億円。ギャラリーでの展示会や科学教室が行われていたそうです。入場料無料ということもあって、年間入場者は約8万人いたそうです。入場料収入が無いので、年間の運営経費は約1億円かかる、いわゆる金食い虫施設だったわけですね。
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 1階のインフォメーション跡地でしょうか。
 この施設の目玉は「ロボットシーラカンス」だったそうです。海洋開発・深海探査技術開発の過程で生れた、推進・姿勢制御技術等を応用したもので、そのリアルな動きに、見物者は驚かされたそうですが、同時に複雑な構造から故障も多かったそうです。また、この階にはライブラリーがあり、海に関する情報検索装置や海の映像と静かな音楽でリラックスできる「ヒーリングライブラリー」もあったそうです。
 2階のアトムゾーンでは、来館者の手の振りに反応するインタラクティブ解説映像による「原子とエネルギー」の他に「人とエネルギー」「地球とエネルギー」について解説展示があり、「しんかい6500」をモデルとした「つるが9000」による深海探査体験や、自分でデザインした魚を泳がすことができる「デジタルアクアリウム」、大型映像とモーションベースで海底遊園地を冒険できるライド型シアターなどで構成されていたそうです。
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 3階「デジタルワークショップ」では、パソコンや編集機器を利用して、ビデオ編集・画像編集・音楽編集・ホームページ作成などが無料で行なえるようになっていたそうです。こういう設備、最近では図書館での設置が増えていますが、パソコンのウイルス感染への懸念やソフトのヴァージョンアップ頻度に対応できず、USBメモリー使用禁止など利用用途が制限されたり、短期間で利用停止になるケースが多く、機能していない施設が多々あります。この施設でもどの程度稼働していたかは疑問です。
 最上階は「アクアトムビュー」という展望設備があり,地上30mにある球体の展望室から敦賀市の景色を眺めることができたそうです。高台じゃないので、展望はあまり期待できなかった気もしますけどね。
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 原子力機構は今後のあり方について「産学連携を中心としたの施設」として敦賀市に売却することを視野に交渉していたそうですが、2012年8月末に敦賀市は「購入したとしても維持管理費がかかり、支出を市民に説明できない」と難色を示し、機構は土地建物の売却を断念することになったそうです。今後、譲渡先が決まらない場合は建物を解体することもあり得るとのこと。敦賀市も無駄なハコモノを押し付けられても困るわけです。建物解体の場合もその資金は税金。気が重くなりますね。
 産学連携と言うのは簡単ですが、短大や大学が少ない地域でどんな連携をするのでしょうか。役所や天下り法人の考えることには、想像力が欠落しています。
 アクアトムを後にして、国道8号沿いの気比神宮にお参り。日本書紀にも掲載されるほどの古い神社で、北陸道総鎮守・越前国一宮として崇敬される敦賀を代表的する観光スポットです。
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 気比神宮から国道8号線経由で敦賀駅へ戻ります。途中に日本原子力発電の敦賀本部。1階はギャラリーになっており、この日は絵画の展示会が行われていました。

 今回は時間の都合で回れませんでしたが、敦賀で行ってみたい施設は「敦賀ムゼウム」。ナチス・ドイツの迫害により欧州各地から逃れてきたユダヤ人の難民に対して、リトアニアのカナウスにある日本領事館にいた杉原千畝が外務省の指示に反して大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救った人道的な話は有名で、難を逃れた避難民は敦賀を経由して、アメリカや上海に逃れたそうです。展示内容が非常に充実しているとのことですので、機会があれば是非行きたいです。
 鉄道資料館も行きたかったし、魚やラーメンも食べたかった。2時間では足りな過ぎる。敦賀、また来ます(続く)。
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