
東海銀行に続き、松坂屋までもが名古屋から本社機能を失うことに。絶対的な地盤・ブランドである松坂屋の土台が大きく揺らごうとしています。
百貨店大手のJ・フロントリテイリングは2010年3月に合併する大丸と松坂屋の新会社の本社を、東京にする方向で検討に入ったことが8日、明らかになった。大丸は大阪、松坂屋は名古屋とそれぞれ江戸時代から続く創業の地から本社を移すことになる。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000013-fsi-bus_all 経営効率からすれば仕方の無いことだとは思いますが、形勢的に大丸主導になりそうですね。松坂屋の名前や消えたりブランドイメージが喪失するようなことは無いと思いますが、とにかく半端じゃない団塊世代以上の名古屋人に根強い松坂屋信仰にヒビが入らないか心配です。 私の母(60歳)も元松坂屋関係者(本館内の美容院スタッフ)だったせいもあって、強烈な松坂屋信仰が残っています。年齢的には丸栄・名鉄への適齢期なのですが、いまだに「丸栄・名鉄には絶対に行かない!!」と公言していますし、三越ですら評価は松坂屋の1段下に構えています。高島屋については「松坂屋で間に合う」と言ってはばかります(同じ松坂屋でも東京・上野松坂屋は丸栄・名鉄とさほど変わらん加齢臭漂う店舗ですけどね。ちなみに、私は丸栄のデパチカや名鉄のメンズ館や酒売場が結構好きですよ)。 ただ、信者以外の一般的イメージとしては、殿様商売イメージが強いのもまた事実です。長年の体質的問題をクリアにしない限り、松坂屋は長いトンネルを抜けられないかもしれません。そんななか、年末に大きなニュースが飛び込んできました。
23日付の日本経済新聞朝刊は、J.フロントリテイリング傘下の松坂屋が名古屋駅店(名古屋市)を閉鎖する方向で検討に入ったと報じた。同店が入るビルは再開発で建て替えるが、販売不振から新ビル完成後に再び出店するのは困難と判断し、2010年夏にも営業を中止する見通しという。 引用元: http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920009&sid=aB.HhRHeQVac 噂では随分前から出てはいましたが、遂に現実のものになるようです。松坂屋名古屋駅店は、関係者の間で通称「駅松」と呼ばれていました(ちなみに本店は「本松」)。慢性的な赤字店舗でこの10年間で売り上げが半減したとの報道もあって、計画されている名古屋ターミナルビル建て替えによる新ビルでは賃料が大幅値上げになるので収益の面で断念したとみられます。 私の駅松に対するイメージは典型的な場末の百貨店でした。2階以上に客の姿は少なく、店内がどうしようもなく古臭くて20年ぐらい遅れているイメージがありました。かつて、ユニーが名古屋駅の西口に構えた「生活倉庫」(現在はビックカメラ)が慢性的な赤字店舗だったのに企業のプライドから運営を続けた(複数のユニー社員より聞いた話ですが)ように、この店舗も売上云々より、松坂屋の看板を出すだけの店舗とのイメージがありました。松坂屋のカラー・イメージのおかげで何とかなっているだけで、実質的に丸栄・名鉄と客層はさほど変わらない店でした。
皮肉にもお隣のJR名古屋高島屋が2010年春に開業10周年を迎えます。たしか、セントラルタワーズ建設計画時は松坂屋が入るとの情報が有力視されていました。しかし、松坂屋は最後の最後で断念し、高島屋が名古屋進出という流れとなり名古屋のデパート勢力図を大きく変えたのです。 年末の高島屋デパチカも殺人的な混雑でした。高島屋と松坂屋の間で見事なまでの明暗。10年という時の流れを感じます。新ビルには高島屋の増床とか大手家電量販店の噂も聞きますが、どんな流れになるか名古屋駅前の注目ネタです。
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